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ウォークマン40歳 : 「音楽を持ち歩く」ライフスタイルの始まり

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好きな歌手の楽曲からお気に入りの曲を選んで作った「My Best」のテープを通学の電車の中で繰り返し聴いたあの頃。カバンの中には、いつもウォークマンが入っていた。

ギュウギュウ詰めの通勤電車の中も、会社帰りのジムでの単調なマシーントレーニングもお気に入りの音楽があれば気分はグッと上がる!最近はスマホでダウンロードした音楽を聴いている人が多いけれど、「お気に入りの音楽を持ち歩く」を実現したのはウォークマンだった。1979年7月1日の1号機発売から40年。その歴史を振り返る。

ウォークマン誕生からの歩み

1979年 7月1日、ウォークマン1号機発売。価格は3万3000円
秋から年末にかけて爆発的人気となり、品切れが続く
当初は本体に「WALKMAN」のロゴが無かった
1980年 世界的な指揮者・カラヤンのウォークマン愛用が話題に
1980年 (AIWAがカセットボーイ発売。以降、ライバルメーカーが相次いでポータブルヘッドフォンステレオ市場投入)
1981年 2代目ウォークマン発売
1981年 フランスの歴史ある百科事典プチ・ラルース(Petit Larousse)にWalkman掲載
1982年 (CD音楽ソフト発売開始)
1983年 開発当初からの目標だったカセットケースサイズを実現
1984年 ディスクマン発売
(CDの売り上げがレコードの売り上げを上回る)
1986年 Oxford English DictionaryにWalkman掲載
1987年 初めてカセットケースサイズを下回る
猿がウォークマンで音楽を聴くCMが話題に
米スミソニアン博物館にウォークマン永久展示
1992年 MDウォークマン発売
1993年 累計出荷台数1億台達成
1999年 メモリースティックウォークマン発売
2001年 (米アップルコンピュータ 携帯音楽端末iPod発売)
2007年 (米アップルコンピュータ 初代iPhone発売)
2010年 カセット型ウォークマン販売終了
2011年 MDウォークマン販売終了
2016年 ハイレゾ対応Signature Series(シグネチャーシリーズ)発売。最上位機種の市場価格は30万円超

()内はソニーやウォークマン以外の出来事

懐かしのウォークマン。左・1979年発売の1号機、中央・81年発売の2代目、右・85年発売、電源を単三乾電池からガム型充電池に変更し、よりスリムにより軽量に
懐かしのウォークマン。左・1979年発売の1号機、中央・81年発売の2代目、右・85年発売、電源を単三乾電池からガム型充電池に変更し、よりスリムにより軽量に

バナー画像:ウォークマン1号機のカタログ(ソニー提供 / 編集部で画像の一部を加工しています)

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