原油の中東依存度87% : サウジ、UAEの比率高い
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日本の一次エネルギー供給の約4割を占める石油。そのうちの9割近くを中東からの輸入に依存し、ほとんどがホルムズ海峡を通って大型タンカーで日本に運ばれる。
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資源エネルギー庁がまとめた「エネルギー白書2019」によると、日本の2017年度の一次エネルギーの国内供給構成は、石炭25%、石油39%、LNG(液化天然ガス)23%で、87%を化石燃料に依存している。残りは原子力が1%、再生可能エネルギーが11%だった。
最大のエネルギー源である石油は、ほぼ100%を海外からの輸入に頼っており、特に、中東依存度が高いのが特徴だ。もともと資源小国である日本は、1970年代に2度のオイルショックを経験し、石油代替政策や省エネルギー政策への取り組みに加えて、調達先を多様化する「脱中東依存」を目指した。中国やインドネシアからの輸入を増やし、1987年度には中東依存度を67.9%まで低下させたが、その後、アジアの産油国の国内需要増により、再び中東依存を高めざるを得なくなっている。
2017年度の依存度は87%で、特に、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)からの輸入が多い。中東からの原油はほとんどがホルムズ海峡を通って船で日本に運ばれてきており、ホルムズ依存度も80%を超える。
米国の中東依存度は21.8%、欧州OECDは23.8%で、日本は際立って高い水準となっている。
バナー写真:PIXTA