40代の半数、睡眠時間は6時間未満 : OECD調査でも世界最短水準
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厚生労働省の「国民健康・栄養調査」(2017年)によると、20代以上の男女の1日の平均睡眠時間(過去1カ月間の平均)は、40代男女の半数前後が「6時間未満」と回答した。「睡眠で休養があまり取れていない」または「全く取れていない」と答えた人の割合も40代男女の30.9%が最も高く、続いて50代の28.4%、30代の27.6%となり、通勤時間や労働時間の長さなどを背景に、40代前後を中心に多くの人が睡眠不足に陥っている実態が浮き彫りになった。
40代男性は睡眠時間が「5時間未満」が11.3%、「5時間以上6時間未満」が37.2%で、合計すると48.5%となった。40代女性は「5時間未満」が10.6%、「5時間以上6時間未満」が41.8%で、合計すると過半数の52.4%に上った。睡眠時間が「6時間未満」の寝不足気味の人は男女とも40代が最も高く、次に高かった50代は男性44.9%、女性51.6%となった。
20代以上の総数でみると、「6時間以上7時間未満」と答えた人の割合が男性で35.0%、女性で33.4%を占め、いずれも最も高かった。最も睡眠時間が長かったのは70歳以上で、「6時間未満」と答えた人の割合は男性21.7%、女性31.1%にとどまった。
「睡眠で休養があまり取れていない」または「全く取れていない」と答えた人の割合は、2009年には総数では18.4%、40代男女では27.9%、50代男女では19.9%だったが、2017年にはそれぞれ2~8ポイント程度の増加がみられた。
経済協力開発機構(OECD)の統計(Gender Data Portal 2019)によると、1日のうち睡眠に費やす平均時間は、米国528分、英国508分、フランス513分、スペイン516分、中国542分など500分を超える国が多かったのに対し、日本は442分と最短水準だった。韓国も471分と短かった。
バナー写真 : PIXTA