昭和天皇の62年が最長 : 在位期間が長い歴代の天皇
歴史 社会 文化- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
天皇陛下(125代)が退位される4月30日までの在位期間は30年3カ月余りとなる。飛鳥時代(6世紀末~)以降に即位した天皇の中では10番目に長い在位となる。
最も在位期間が長かったのは昭和天皇(124代)の62年、次いで、明治天皇(122代)の45年6カ月だった。歴代では、在位期間が10年に満たない天皇も多く、昭和天皇、明治天皇は群を抜いて長い在位だった。(※1)
歴代で在位期間が長い天皇(6世紀末以降)
天皇 | 在位期間 | 在位期間 |
---|---|---|
昭和天皇 | 1926~1989 | 62年 |
明治天皇 | 1867~1912 | 45年6カ月 |
光格天皇 | 1779~1817 | 37年4カ月 |
後土御門天皇 | 1464~1500 | 36年2カ月 |
後花園天皇 | 1428~1464 | 35年11カ月 |
推古天皇 | 593~628 | 35年3カ月 |
醍醐天皇 | 897~930 | 33年2カ月 |
後奈良天皇 | 1526~1557 | 31年3カ月 |
後小松天皇 | 1382~1412 | 30年4カ月 |
現・上皇(平成) | 1989~2019 | 30年3カ月 |
青色網掛けは生前退位の天皇。10人のうち女帝は推古天皇のみ。
宮内庁、内閣府などの公表資料を基に編集部作成
125代続くとされる歴代の天皇のうち生前に退位した天皇は58人に上る。今上天皇の退位は1817年に退位した光格天皇以来202年ぶり、59例目。明治時代に制定された旧皇室典範、戦後制定された現在の皇室典範は、天皇の終身在位を定めており、今上天皇の退位は特例法によって可能となった。
バナー写真 : 昭和天皇と明治天皇(時事)
(※1) ^ 時代をさかのぼると、昭和天皇よりも長く在位した天皇もいるが、在位期間について複数の説があるなど不確定な要素もあるため、今回は飛鳥時代以降に限定している。