ネット広告費、テレビに肉薄—電通調査 : 検索履歴でターゲティング
経済・ビジネス 技術・デジタル
インターネットで何か検索すると、しばらくの間は、ネットを開くたびにその商品の広告が表示される。ユーザーにとっては、時としてストレスになるが、広告主にとっては検索履歴連動は効果の高い広告として人気のようだ。
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大手広告代理店の電通が毎年実施している調査で、2018年の日本の総広告費は、緩やかな景気拡大に伴い前年比2.2%増の6兆5300億円となった。7年連続のプラス成長。
マスコミ4媒体(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞)合計が前年比3.3%減の2兆7026億円となる一方で、インターネット広告費は同16.5%増の1兆7589億円となった。ネット広告は5年連続の2桁成長で、広告費全体をけん引している。広告の費用対効果の計測や、ターゲティングを重視する広告主が増え、インターネットでの閲覧履歴や検索履歴に基づいて広告を配信する「運用型広告」が好調だ。
長らく広告の花形は地上波テレビだったが、いまやインターネット広告がそれに肉薄するまでになった。総広告費に占めるインターネット広告の割合は、05年時点の5.5%から、18年は26.9%にまで拡大した。
ネット広告費のうち、マスコミ4媒体由来のデジタル広告費(新聞や雑誌の電子版など)は582億円だった。
バナー写真:PIXTA