2018年の訪日外国人、3119万人に : 地震・豪雨で夏場に落ち込むも、年末にかけて盛り返す
経済・ビジネス
2018年の訪日外国人客数は3119万人となり、過去最高を更新した。2020年の4000万人の目標に向けて弾みがついた。
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2018年の訪日外国人客数は前年比8.7%増の3119万2000人となり、統計を取り始めた1964年以来、過去最高となった。政府がオリンピックイヤーの2020年に目標とする4000万人の目標達成に向けて弾みがついた。
月別の推移を見ると、2月から6月までは前年比2桁増ペースで推移。しかし、6月18日の大阪北部地震、6月末~7月初旬にかけての西日本豪雨、9月6日の北海道地震と自然災害が相次いだことで、9月には前年同月比5.3%減の215万9600人と2013年1月以来、5年8カ月ぶりに前年実績を割り込んだ。10月以降は客足が戻り、通年では、香港を除くほとんどの国・地域で過去最高を更新した。
国・地域別でみると、中国は夏場に落ち込んだものの、10月以降は個人旅行が回復し、前年比13.9%増の838万人となった。韓国は、格安航空会社の新規就航等に伴う座席供給量の拡大が寄与した。タイは航空路線の新規就航や増便が相次ぎ、6~8月にかけて高い伸びを示し、東南アジア市場で初めて100万人を突破した。欧米豪市場は好調なクルーズ船需要などから、年間を通じて好調だった。
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