
【動画】かかしの暮らす里
社会
徳島の山深い里に100体以上のかかしが生きているように置かれた集落がある。限界集落の村おこしを動画で紹介。
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日本三大秘境と称される徳島県祖谷渓。源平合戦で敗れた平家の落人たちが逃げ込んだ里として知られ、山深い渓谷の切り立った断崖は人の往来を拒んできた。断崖を結ぶ「祖谷のかずら橋」と「奥祖谷二重かずら橋」は徳島の観光名所ともなっている。
そのかずら橋のさらに奥、標高800メートルに位置するのが名頃集落、別名「天空の里」。徳島有数のそばの産地であり、10月ともなると白い可憐な花をみることができる。
そしてもうひとつ、名頃集落には「かかしの里」という別名があった。
バスで集落にたどり着くと、停留所でかかしの人形が迎えてくれた。バス停向い側のそば畑にも人形が置かれている。気づけば集落のいたるところで人間そっくりのかかしに出会うことができる。住民のひとり綾野月見(あやの・つきみ)さんの手による人形は、表情も豊かで、つい人形の人生などを想像してしまう。聞けば、人形たちには「かかし基本台帳」さえあるという。
古き日本の美しさがいまだ残る山間の里、かかしに挨拶しながら巡れば、旅の楽しさがさらに増す。