
「チームラボプラネッツ」に新エリア誕生:跳んで描いて観察して―全身で楽しむデジタル・アートミュージアム
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遊んで学べる巨大アート空間
デジタルアート集団チームラボが手掛ける「チームラボプラネッツ」(江東区豊洲)は、2023年度に250万人以上を集め、「来館者が世界最多の単一アート集団による美術館」としてギネス世界記録に認定された。連日予約でいっぱいになる中、約1.5倍に増築して3つのエリアを新設した。
新エリアで最も広い「つかまえて集める森」は、絶滅動物を観察する空間。専用アプリを入れたスマートフォン上で矢や網を放ち、壁や床に現れる動物を捕らえると画面に生態が表示される。キャッチ&リリースしていけば、森と海にすむ全82種のコレクション図鑑が出来上がる仕組みで、ゲーム性の高さに大人もハマること間違いなし。
床のあちこちに傾斜や凹凸がある「運動の森」エリアは、“身体で世界を捉え、世界を立体的に考える”がコンセプト。歩いたり跳んだりする動きに連動して生き物が成長するなど、インタラクティブに作品世界が変化していき、体を動かしながら自然の神秘に思いをはせる。
同じ色の半球を踏み進むと、色とりどりのチョウの幼虫が誕生する「あおむしハウスの高速回転跳ね球」
床を踏むと足元に惑星が生まれ、跳躍すると恒星やブラックホールへと変化する「マルチジャンピング宇宙」
「学ぶ!未来の遊園地」は来館者がアートを生み出し、他者の創造物と共鳴し合って作品世界が延々と変わり続けるエリア。紙に描いたイルカや飛行機をアート空間に放ち、自由に飛び回らせることもできる。自分で描いた作品を「スケッチファクトリー」で注文すると、オリジナルの缶バッジやTシャツになるのも魅力だ。
絵が立体的に再現されて壁面を飛び、さらにスマートフォンで操縦できる「スケッチ環世界」
こびとたちの世界にスタンプや落書きを加えて遊ぶ「こびとが住まう奏でる壁/宇宙の窓/テーブル」
体を動かし、作品を創造するなど、新エリア全体が能動的なアート体験の場。アスレチックやお絵描き気分を味わえて、子どもはもちろん、大人も時間を忘れて没入できるだろう。リニューアルオープンは1月22日、料金据え置きで従来エリアと共に楽しめる。アートファンのみならずファミリー層も集め、ギネス記録をさらに更新しそうだ。
宙づりの棒を渡り歩くとさまざまな音色を発する「イロトリドリのエアリアルクライミング」
不安定な足場を渡るごとに色や音が変化する「インビジブルな世界のバランス飛石」
落書きの生き物が弱肉強食の生態系を再現する「グラフィティネイチャー」。自分が描いた生き物も動き出す
左:自分の絵がオリジナルグッズになる「スケッチファクトリー」 右:庭園エリアで展示を終えたランのショップも新設
予約方法・料金等の詳細はチームラボプラネッツ TOKYO DMM 公式サイト(外部サイト)を参照
取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部