地上229メートルの展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」:“映える”景色をオープンエアで満喫
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渋谷の真ん中で360度パノラマを堪能できる
日本の流行発信地・渋谷では現在、100年に一度といわれる駅前の再開発が進む。その中心となるのが、2019年11月に完成した地上229メートル47階建て(地下7階)の複合ビル「渋谷スクランブルスクエア」。駅直結のため、ショップやレストランも人気となっているが、特に最上階層にある展望施設「SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)」は連日大盛況だ。
渋谷といえば、1回の青信号で渡る人は3000人に及ぶこともあるスクランブル交差点が知られる。世界一混雑する交差点だが、通行人同士がぶつかることなく整然と通過していく様子が、外国人観光客には日本を象徴する都市風景として人気。これを229メートルの上空から見下ろすことができる新名所がSHBUYA SKYだ。
「日常から非日常の空間へと移行し、高みから街の躍動を感じ、景色の先にある世界を想像する“体験型展望施設”」がコンセプト。かつて渋谷駅東口の名物だった渋谷東急文化会館の「天文博物館五島プラネタリウム」を念頭に、観光だけにとどまらない文化施設を目指したという。視界が狭く、暗い通路を抜けると、屋上には大パノラマが広がっており、登山で山頂に立った瞬間のような開放感が味わえる。
最上部の屋上展望空間「SKY STAGE」はウッドデッキと人工芝が広がり、視界を邪魔するものはない。北に新宿の高層ビル群、東には東京タワーや東京スカイツリー、南は東京湾、西には富士山が望めて、シャッターを切る手が止まらない。風や日差しをじかに感じ、流れる雲や夜空を眺めるには最適で、芝生の上や備え付けのハンモックに寝転べば、まるで雲の上にいる気分だ。
四方は高いガラスに囲まれているが、北西角の「SKY EDGE」エリアだけは低くなっており、直下にスクランブル交差点を見下ろすことができる絶景スポット。思わず足がすくむほどの高さだが、上空から観賞する世界一の交差点には地上とは違う面白さがある。
テクノロジーが眺望をさらに引き立てる
夕方から夜にかけては雰囲気が変わり、幻想的な風景を見せる。特に夕焼け空が美しいマジックアワーは連日予約でいっぱい。夜景も素晴らしく、ネオンや車のライトが街を埋め尽くし、まるで近未来SFのようだ。日没後には18本のサーチライトが天空を彩り、季節に合わせた音響と共に神秘的な空間を生み出す。
46階の屋内展望回廊「SKY GALLERY」では、天候を気にせず屋上と遜色のない絶景を堪能できる。デジタルアートの展示やカフェバー、土産物のショップもあるので、じっくりと回遊したい。
大都会の真ん中にありながら、非日常の時間を過ごせるSHIBUYA SKY。渋谷の新たなランドマークとして、これからも訪れる人を魅了し続けるに違いない。
SHIBUYA SKY
- 住所:東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 14階(チケットカウンター)、45階・46階(屋内展望施設)、屋上(屋上展望空間)
- 定休日:年中無休 ※臨時休館となる場合あり
- 営業時間:午前10時~午後10時30分(最終入場は午後9時20分)
- 入場料:WEBチケット(窓口チケット)=大人2200(2500)円、中・高校生1700(2000)円、小学生1000(1200)円、3~5歳600(700)円
- アクセス:JR・私鉄各線「渋谷」駅直結
- SHIBUYA SKY 公式HP(外部サイト)
取材・文・撮影=ニッポンドットコム編集部