
国立競技場スタジアムツアー:陸上トラックを走り、表彰台に立ってアスリート気分
Guideto Japan
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アスリート体験を通じ、東京五輪のレガシー継承
東京五輪・パラリンピックのメイン会場だった国立競技場で4月1日、完全予約制のスタジアムツアーが開始した。4階の展望デッキからスタジアム全体を眺められるのに加え、フィールドに降りて陸上のトラックを走ったり、通常は立ち入れない選手のロッカールーム、インタビューエリアで記念撮影をしたりと、アスリート気分が味わえる。
聖火リレーのトーチや五輪・パラリンピックの表彰台、陸上競技に出場したオリンピアンが書き残したサインウォールなども展示。大会のレガシーにも触れられる見学ツアーとなっている。
陸上トラックには、ハードルやスターティングブロックが記念撮影用に設置してある
フィールドへのアプローチとなるフラッシュインタビューゾーン。表彰台や聖火トーチを展示している
新型コロナウイルス流行によって、東京大会は無観客で行われたこともあり、広報担当者は「これまで国立競技場を訪れたのは、イベントなどに参加したごく一部の人に限られていた。この機会に観客席だけでなく、スタジアムの内部も見学し、フィールドでのアスリート体験も楽しんでほしい」と語る。
ツアーは競技大会などの予定が入っていない日に開催し、インターネットで予約を受け付ける。入場は30分おきの1枠100人までで、1日1000人程度が参加可能。実施期間は2024年3月末までを予定している。
今後、修学旅行生など団体での参加も受け入れていく。コロナ禍が落ち着けば、訪日観光客の増加も見込めるため、広報担当者は「五輪を直接観戦できず、残念な思いをした人も多いと思う。木材をふんだんに使用した日本らしいスタジアムなので、来日の際にはぜひ立ち寄ってほしい」とアピールする。
“高速トラック”と話題になったイタリア・モンド社製の陸上トラックに、手で直接触れることができる
男子400メートルリレー日本代表の桐生祥秀選手や多田修平選手など、約300ものサインが並ぶウォール
国立競技場スタジアムツアー
- 公式ホームページ:https://kokuritu-tours.jp/
- 会場:国立競技場・外苑門側Eゲート 東京都新宿区霞ヶ丘町10-1
- 開催日:日時指定事前予約制 ※公式ホームページで確認
- 開催時間:午前10時~午後6時 ※日によってツアー開始・終了時間が違うため、公式ホームページで確認
- 参加費:大人1400円、高校生以下800円
■フォトギャラリー
展望デッキからの眺め。記念撮影用のカメラ台が至る所に設置してある
隈研吾デザインの照明が印象的なフラッシュインタビューゾーンは、「ANDONホール」とも呼ばれている。筆文字は書道家・青柳美扇の作品
聖火リレーも自粛が相次ぎ、目にする機会が少なかったトーチを間近で観賞できる
五輪で使用された表彰台。大会の名場面をバックにガッツポーズを決めよう
選手移動用バスの駐車場近くにあるコンクリートの壁に、競技直後の選手が書いたサインが並ぶ
ツアーの前後に、競技場周辺を散策するのもおすすめ。写真はGゲートにある相撲の元祖・野見宿禰(のみのすくね)像とギリシャの女神像で、1964年の東京五輪大会時に旧国立競技場に設置されたもの
大会のレガシーとして設置工事中だった聖火台。すぐ近くに、旧国立競技場の炬火台(きょかだい)もある
スタジアム5階の外周にある散策路「空の杜」は入場無料。東京体育館越しに新宿の高層ビル街を望む
取材・文・写真=ニッポンドットコム編集部
バナー写真:パラリンピックで使用されたバリアフリータイプの表彰台