「エヴァンゲリオン×箱根 2020」:バスや駅、温泉がエヴァ化し、箱根が「第3新東京市」に
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1995年10月からテレビ放映がスタートし、空前のブームを巻き起こしたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』。映画『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』(97年)、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』(97年)、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ(2007~)も大ヒット。2020年6月27日には、新劇場版の第4弾で完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開予定だ。
待望の新作公開に向けて、小田急グループと藤田観光は「箱根史上最大規模のエヴァンゲリオン化」を掲げ、コラボ企画「エヴァンゲリオン×箱根 2020 MEET EVANGELION IN HAKONE」を1月10日から6月30日まで実施する。
大災害「セカンドインパクト」によって、地球環境が激変した後の世界を描く『エヴァンゲリオン』。14歳の多感な少年少女が巨大な汎用(はんよう)人型決戦兵器「エヴァンゲリオン(略称・EVA)」のパイロットとなり、謎の生命体「使徒」との戦いを繰り広げる。その舞台となるのは、箱根の芦ノ湖北岸に建設された要塞都市「第3新東京市」である。以前から「聖地巡礼」に訪れるエヴァファンは多いが、2019年6月にNetflix(ネットフリックス)で全世界独占配信が始まったことで、海外からの観光客も急増中だという。
箱根登山バス・小田急箱根高速バスの「ラッピングバス」
今回のコラボで一番目にする機会が多そうなのが、エヴァ仕様のラッピングバスだ。エヴァの各機体をイメージした箱根登山バス5台と小田急箱根高速バスのシャトルバスが、箱根エリアを巡る。東京・新宿から御殿場(静岡県)、箱根を結ぶ小田急箱根高速バスの車両は、主要キャラクターが勢ぞろいで、都内でも目撃できる可能性がある。車内放送は「葛城ミサト」の声なので、エヴァファンなら、外から見るだけでなく、乗車する価値あり。
桃源台駅「ネルフ本部& EVA初号機フィギュア」
小田急箱根高速バスと箱根登山バスの発着所がある「桃源台」駅は、箱根ロープウェイの西端の駅で、箱根海賊船の港とも連結する芦ノ湖観光の玄関口。新劇場版には第3新東京市のターミナル駅として「桃源台中央駅」が登場し、主人公の碇シンジらを指揮する特務機関NERV(ネルフ)にもつながっている。
コラボ企画の中心地である桃源台駅では、副駅名として「第3新東京市駅」を掲げ、駅のホールをネルフ基地風に装飾。その中央には、約2メートルもある「EVA初号機」の巨大フィギュアを配置した。さらに、土産物売店やトイレのマークまでエヴァ化している。
箱根強羅公園「ロンギヌスの槍」
ひっそりとした展示ながら必見なのが、花の名所として知られる「箱根強羅公園」の「ロンギヌスの槍」。エヴァファンには「強羅絶対防衛線」でおなじみの地名だ。斜面を利用した公園の中央にある噴水広場の上まで登ると、長さ3.7メートルの深紅の槍が突き刺さっている。展示期間は3月末までなので、お見逃しないように。
箱根小涌園ユネッサン「セカンドインパクトの湯」
エヴァンゲリオンの世界観に、文字通り「どっぷり浸かれる」のが、水着で楽しめる温泉アミューズメントパーク「箱根小涌園ユネッサン」。急流を滑り降りるようなウォータースライダー「ロデオマウンテン」と「洞窟風呂」を舞台に、劇中で赤く変色してしまった海を「セカンドインパクトの湯」として再現する。
館内の壁面や柱、大階段まで、エヴァのラッピングが至る所に施されている。極めつけは、レストランやフードコートで提供されるコラボフードとドリンクだ。作品のイメージを再現した「初号機サンデー」や「セカンドインパクトゼリー」などが用意され、作中で人気キャラ・綾波レイが注文する「ニンニクラーメン チャーシュー抜き」も提供。ユネッサンでは、まさに五感でエヴァの世界が楽しめる。
箱根エリアを巡るスタンプラリーも開催
「エヴァンゲリオン×箱根 2020」期間中は、「第3新東京市スタンプラリー」も開催する。「箱根フリーパス」など対象チケットの購入者には、スタンプ台紙を兼ねる「箱根補完マップ」を配布。スタンプ台の設置場所以外にも、エヴァ作中の名場面が箱根のどこの風景かなどが載っているので、聖地巡りには便利なアイテムだ。
2019年の台風19号によって発生した土砂崩れなどで、箱根は大きな被害を受けた。線路や橋梁が損壊した箱根登山鉄道は、20年秋まで運休状態が続く見通し。本企画には、復興を加速したいという願いも込められている。運休区間なども箱根登山バスで巡れるので、ぜひこの機会に「第3新東京市」を訪れてほしい。
取材・文・写真=ニッポンドットコム編集部