
300年の歴史を持つ大阪・堺「糀屋 雨風」で自家製みそ作りに挑戦
Guideto Japan
・ 全国でも珍しい、「みそ作り教室」を1年中開催している店
・ みそ作りの方法やコツを丁寧に教えてもらえる
・ 発酵に欠かせない「こうじ」は縁の下の力持ち
・ みそ作りの方法やコツを丁寧に教えてもらえる
・ 発酵に欠かせない「こうじ」は縁の下の力持ち
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手間を掛けることでおいしくなる
みそ作り教室は、ゆでた大豆をつぶす作業から始まる。ビニールに入れた大豆を、手のひらでギュッと押し付けながら、なめらかになるまで続けていく。
続いて大きなタライに、米こうじと塩(総量の10〜13%)を加え、丁寧に手で混ぜ合わせる。
米こうじと塩をタライに入れて混ぜるここに先ほどつぶした大豆を加え、ひたすら手で混ぜていく。これがなかなかの力仕事。「手間をかけることで、おいしいみそになりますから」と励まされながら、せっせと混ぜ合わせていく。
つぶした大豆も投入
よく混ぜ合わすのがおいしさのポイント続いて、野球ボールくらいの大きさの「みそ玉」を作り、容器に詰めていく。一度玉状に握ることで空気を抜くことができるそうだ。その後、容器の中で玉をつぶしながら平らにしていく。
みそ玉を作ることで空気を抜き、さらに空気が入らないように平らにしていく
仕上げにカビ防止の塩をまき、表面をラップで覆ってフタをすれば仕込み作業は終了。総重量の3割程度の重石を置き(ビニール袋に塩を詰めて代用してもよい)、冷暗所で3〜6カ月熟成させれば完成。
発酵期間は季節によって異なるが、「みそたまり」という上澄み液が表面に浮き上がってきたら、使い始めることができるそうだ。
熟成させれば、おいしいみそが完成するみそ作り体験後は、雨風に隣接するカフェ「ビオトポス」で休憩するのもおすすめ。自家製の塩こうじや甘酒などで作る、ヘルシーな発酵食ランチやスイーツを味わうことができる。
あんみつ風甘酒白玉&抹茶糀ドリンクのセット864円(税込み)
【DATA】
糀屋 雨風
- 住所:大阪府堺市西区津久野町3-32-11
- TEL:072-262-0333
- 公式ホームページ:http://www.amekaze-sakai.com
- アクセス:JR「津久野駅」より徒歩2分
- 駐車場:有り
- 営業時間:店舗・午前9時〜午後5時、カフェ「ビオトポス」午前10時〜午後6時
- 定休日:日曜、祝日(11月中旬~12月中旬は営業)
- みそづくり教室:年中開催 ※要予約。3キログラム=3402円(税込み)。容器は別料金で540円〜、持ち込み可 ※外国人の場合は日本語通訳と共に訪ねるのが望ましい
取材・文=山口紀子
写真=山崎 純敬