鹿児島・奄美大島の観光スポット:アマミンブルーの海編[フォトギャラリー]
Guideto Japan
・2020年にユネスコの世界自然遺産登録を目指している
・パワースポットや夕景の名所も数多い
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奄美大島で必ず訪れたい海辺の絶景スポット
九州の南方、沖縄との中間の洋上に位置する鹿児島県の奄美大島。離島としては佐渡島に次ぐ日本で2番目の大きさで、大陸と隔絶されているため、美しく雄大な自然が残り、独自の文化が育まれたことで知られる。
2017年3月には、鹿児島県に属する奄美大島周辺の徳之島や沖永良部島、与論島などを含めて、「奄美群島国立公園」に指定されている。「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」としてユネスコの世界自然遺産を目指していたが、2018年5月に「登録延期」勧告が出された。それでも、日本政府は2020年の登録を目指して再推薦することを11月に発表している。
奄美大島へのアクセスは飛行機とフェリーが利用できるが、LCCのバニラ・エアが2014年に東京(成田)便を就航し、2017年には大阪(関西)便も追加したことでぐっと身近になった。奄美観光の魅力といえば、まず思い浮かぶのが美しい海であろう。コバルトブルーやターコイズブルー、さまざまな色に輝く海は「アマミンブルー」と称賛されることもある。玄関口となる北東部の奄美空港を起点に、海の絶景を紹介していきたい。
関連記事>【動画】鹿児島・奄美大島:島が育んだ豊かな自然と独自の文化
土盛海岸
まずは笠利町にある奄美空港のすぐ北、サンゴ礁に囲まれた遠浅の土盛(ともり)海岸。透明度の高い海は「ブルーエンジェル」と呼ばれ、白い砂浜から続く青のグラデーション心を奪われてしまう。空港からこの海岸を経由して、あやまる岬、笠利崎灯台と最北端まで巡るのは定番コースの一つだ。
あやまる岬
土盛海岸から車で5分程度北上すれば、あやまる岬に到着する。奄美十景にも数えられる景勝地で、岬からは美しく広がるサンゴ礁と太平洋が一望できる。「あやまる」の名前は、こんもりと丸い地形が綾織(あやおり)の手鞠(てまり)に似ていることに由来するという。
笠利崎灯台
奄美大島最北端となる笠利崎灯台はあやまる岬から約10キロ。海と空の青色に、灯台の白がよく映え実に爽快な場所である。灯台に上れば太平洋を一望することができ、天気が良ければ北東に位置する喜界島を望むことも可能。地元の人には「用岬」と呼ばれるこの辺りは、竜宮伝説発祥の地ともいわれている。
かくれ浜
南西に進むと、笠利町喜瀬に到着する。その沖合に、大きく潮が引いた日だけ現れるのが「喜瀬のかくれ浜」だ。沖の海の色合いで浅くなっているのが確認できれば、泳げなくても海の中を歩いて渡ることができる。かくれ浜では両岸から波が押し寄せ、まるで海面を散策しているような気分が味わえる。
ハートロック
笠利町から龍郷(たつご)町に入ってすぐの赤尾木には、潮だまりがハートの形に見えることから名付けられたハートロックがある。恋愛のパワースポットとして有名で、カップル旅行では外せない名所だ。こちらも満潮時には海に沈んでしまうので、引き潮を狙って訪れるように。
大浜海浜公園
奄美の中心市街・名瀬から車で20分ほどの大浜海浜公園。観光の定番スポットで、市民の憩いの場である。青い海と白い砂浜はもちろんのこと、近海に生息する海洋生物を飼育展示する「奄美海洋展示館」や健康体験交流施設の「タラソ奄美の竜宮」なども園内にある。ウミガメの産卵スポットで、東シナ海に沈む夕日が美しいことでも知られている。
ホノホシ海岸
奄美大島南部の瀬戸内町にあるホノホシ海岸では、一風変わった光景が広がる。公園を抜けて海岸に出ると、一面に丸みを帯びた石が転がっているのだ。荒波にもまれてできた玉石は、波が来るたびに転がって音を立てる。強い波が打ち付ける迫力の光景を、石が奏でる音に耳を傾けながら眺めるという珍しい海岸である。
ヤドリ浜
ヤドリとは「小屋」という意味で、奄美大島のビーチでほぼ最南端に位置する。海岸沿いに立ち並ぶ木々をくぐると、青い海と白い砂浜が目の前に広がり、ゆったりとした時間を過ごすことができる。シャワー室やトイレ、炊事棟などがビーチに隣接しているので、キャンプ場としても人気だ。
高知山展望台
山から見下ろす海の光景も、奄美大島では見逃せない。高知山と油井岳にある展望台からは、大島海峡の絶景が一望できる。奄美大島と加計呂麻島に挟まれた大島海峡は、リアス式の美しい海岸線で、生息するサンゴの種類は200種にのぼるという。
西古見 三連立神
そして、美しい海は当然夕景も素晴らしい。最西端に位置する西古見は、奄美大島屈指の夕日の名所だ。沈む太陽が3つの連なる小島「三連立神(さんれんたちがみ)」のシルエットを映し出す。他にも。奄美最高峰の湯湾岳(標高694メートル)や高知山と油井岳の両展望台、大浜海浜公園など、奄美大島には夕日の名所が数多い。
取材・文・写真=黒岩 正和(96BOX)