市電にゆられ、ぶらり函館 [1] ライカ北紀行 —函館—
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昼間、函館山に登ると、左に函館港、右に津軽海峡、山のふもとに和と洋が混在する元町界隈、幾筋もの坂道をのぞむ。幕末に開港場となった、この辺りから函館は発展していった。ゴールデンウイーク10連休のいっとき、10分間隔でやって来る市電が乗り放題の「市電専用1日乗車券」(大人600円)とマップを手に、北の港町のぶらり散歩は、旅の味わいに満ちたものになろう。
市電
函館名物の大火、鮭鱒の北洋漁業、イカ釣り、青函トンネル開業にともなう青函連絡船の廃止、函館山の自然と開発、赤レンガ倉庫の再生、北海道新幹線の開通……港町の栄枯盛衰を見守りつづける市電は、6年まえ、開業100周年をむかえた。お祝いの日、明治末期に製造された元チンチン電車の「箱館ハイカラ號」は、色とりどりの造花でかざられ大正時代の花電車のようで、市民の喝采をあびた。
記事全文はこちら>【市電】ライカ北紀行 —函館— 第7回
函館山
江戸のころから伐採と植林をくりかえしてきた函館山。松前藩は収入源にと木を切りたおしたため、ペリー艦隊に随行した画家ハイネが描いたように禿山となった。そのあと函館奉行や高田屋嘉兵衛などが杉の植林につとめている。
今では自分の足で山に一歩ふみいれば、渡り鳥のさえずり、一輪の野花、木漏れ日、森の静寂がまっている。散策してスローライフを味わうのも良い。
●道案内
函館山ロープウェイ山麓駅 市電「十字街」下車、徒歩10分(地図)
記事全文はこちら>【函館山】 ライカ北紀行 —函館— 第3回
鴨せいろ 蕎麦蔵
なめらかな艶とコシがあって美味い。喉ごしもいい。これが会津のそば粉を使った十割手打そば。函館山の麓、港をのぞむ高台にある蕎麦蔵。
ご主人の小林さんが会社員のころ、転勤先で出会った会津地粉十割手打そば。このそばに魅せられ、調理学校の先生の経験もある奥さまが、農家のおばあちゃんの下に通い、そば打ちを教わったという。
●道案内
蕎麦蔵 市電「函館どつく」前下車、徒歩5分(地図)