【無垢里】 ライカ北紀行 —函館— 第22回
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清々しく、しかも長い時をかさねた空気がただよっている。明治なかごろの蔵そのままの「茶房 無垢里(むくり)」。
函館の豪商の別宅として建てられ、大正半ばに増毛(ましけ)の造り酒屋が主となり、戦後、銀行支店長宅、女学校の寮……と時代の波を乗りこえて、現在の輪島・加藤さん姉妹の二家族の手に納まった。
蔵は隅々まで磨きあげられ、そのたたずまいが人をひきつける。「畳に座りたい」と、海外からも客が訪れる。
●道案内
市電 「末広町」下車、徒歩5分(地図へ)