大分県 別府温泉:心も体も癒やされる源泉掛け流しの湯【12】

・別府八湯の一つで、別府駅から歩いて行ける
・レトロな街並みに温泉が点在
・源泉掛け流しの共同浴場めぐりが楽しい

地元御用達の共同浴場は名泉ぞろい

日本の総源泉数の1割に当たる2300カ所以上の源泉があり、湧出(ゆうしゅつ)する湯量は毎分8万リットルを超える温泉都市・大分県別府。市内の至る所から湯煙が立ち上る光景を目の当たりにすると、世界一の温泉地にやってきたことを実感するだろう。

市内には代表的な温泉地が8つあり、「別府八湯(べっぷはっとう)」と呼ばれている。「別府温泉」を代表格として、「浜脇温泉」「鉄輪(かんなわ)温泉」「明礬(みょうばん)温泉」「観海寺温泉」「亀川(かめがわ)温泉」「柴石(しばせき)温泉」「堀田(ほりた)温泉」は、それぞれが風情も異なれば歴史や泉質もさまざまだ。

柴石温泉の露天風呂

JR別府駅から別府湾沿いの北浜周辺に広がる「別府温泉」は、繁華街の中にあり、「別府八湯」の中心地としてのにぎわいを見せる。戦災を免れたため、明治後期に整備された碁盤目状の町並みが残っている。路地を散歩しながら、共同温泉や土産物屋を巡るのが楽しい。

昭和13(1938)年築の竹瓦温泉はシンボル的存在

別府温泉には共同浴場が多く、地元の人にこよなく愛されてきた。特徴は、源泉掛け流し、半地下式の浴室、浴室の中央に湯船があること。唐破風造りの建物が目を引く「竹瓦温泉」では、名物の砂湯も楽しめる。

竹瓦温泉の湯船(写真提供:別府市)

竹瓦温泉の砂湯(写真提供:別府市)

その他にも「駅前高等温泉」や「田の湯温泉」、「海門寺温泉」など名泉ぞろいで、泉質の多様さには驚かされる。入浴料は100200円と手頃なため、共同浴場めぐりを目的に別府にやって来る温泉ファンも多い。

海門寺温泉(写真提供:別府市)

●福岡から別府温泉へのアクセス電車JR新幹線「博多駅」から「小倉駅」まで約15分。JR特急ソニック「小倉駅」から「別府駅」まで約1時間20分。
自動車:九州自動車道「福岡IC」から「鳥栖JCT」経由で、大分自動車道「別府IC」まで約140キロメートル、約1時間30分。さらに一般道で約5キロメートル、約15分。
バス:西鉄高速バス「博多バスターミナル」から「別府(北浜)」まで2時間40分。

公式ホームページ=別府市観光協会

写真提供:別府市観光協会
(バナー画像:温泉都市・別府の風景)

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