秋田県 乳頭温泉郷：心も体も癒やされる源泉掛け流しの湯【3】

森の中に点在する8つの秘湯

秋田駒ケ岳の北麓、田沢湖に注ぐ先達川（せんだちがわ）の谷にある温泉群「乳頭温泉郷」。十和田八幡平国立公園内にある乳頭山（標高1477メートル）の西麓に当たるので、戦後に「乳頭温泉郷」と呼ばれるようになった。乳頭山は、山の形が乳首に似ているところから名付けられたという。山頂近くにある美しい高層湿原・田代平湿原へは、温泉郷から日帰りのハイキングが楽しめる。

妙乃湯温泉

蟹場温泉

先達川の渓流沿いに、鶴の湯温泉、妙乃湯（たえのゆ）、大釜温泉、蟹場温泉、孫六温泉、黒湯温泉、休暇村乳頭温泉郷の七湯の一軒宿が点在している。その他に、山あいに鶴の湯別館山の宿があり、乳頭温泉郷は8つの温泉からなる。

原生林の中にあるそれぞれの宿は、源泉も浴槽も風情も異なる。つり橋を渡って行く川辺の宿「鶴の湯温泉」、和モダンで統一された「妙乃湯」、かつての校舎を移築した宿「大釜温泉」、ブナ林に囲まれた「黒湯温泉」、多彩な湯船が楽しめる「孫六温泉」、温泉郷の最奥に位置する「蟹場温泉」など、それぞれの個性を堪能してほしい。

黒湯温泉

孫六温泉

点在する湯宿はいずれも立ち寄り入浴が可能。七湯を巡る巡回バス「湯めぐり号」が運行しているので、はしご湯が簡単に楽しめる。乳頭温泉郷の宿泊者限定の「湯めぐり帖」（1800円）を購入すれば、それぞれの温泉にも入浴できて、巡回バスも乗り放題だ。

大釜温泉

休暇村乳頭温泉郷

秋田から乳頭温泉郷へのアクセス

自動車：自動車：秋田市から国道で約1時間30分。
鉄道とバス：鉄道とバスとタクシー：JR秋田新幹線「秋田駅」から「田沢湖駅」まで約60分。「田沢湖駅」から羽後交通バス乳頭線で「アルパこまくさ」まで約40分。「アルパこまくさ」から鶴の湯温泉まで送迎車で約10分。

公式ホームページ：乳頭温泉郷
写真提供：秋田県観光総合ガイド「あきたファン・ドッと・コム」

（バナー写真：乳頭温泉郷の鶴の湯温泉）