北海道 登別温泉:心も体も癒やされる源泉掛け流しの湯【1】
Guideto Japan
・9つの泉質がある「温泉のデパート」
・遊歩道が充実しているので、散策も楽しい
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北海道の雄大な自然が生んだ温泉地
さまざまな効用を持つ9種類の泉質、1日の湧出量が1万トンという豊富な湯量を誇る北海道を代表する名湯・登別温泉(登別市)。国内外から年間300万人以上が訪れる人気の観光地だ。湯の特徴はにごり湯で、硫黄臭がすること。アトピー性の皮膚炎にはよく効くともっぱらの評判だ。
風情のある温泉街の周辺には、この温泉の巨大なエネルギーを実感できる散策スポットが点在している。中でも温泉街の北東に位置する地獄谷は、日和山の噴火活動でできた直径450メートル、1100平方キロメートルの巨大な爆裂火口跡。硫黄の匂いが立ち込め、地表にある小さな爆裂火口や噴気孔から湯けむりがもうもうと湧き上がっている。湯の色が七色に変わることで知られる大正地獄を代表格に、鉛地獄、鉄砲地獄など大小15の地獄があり、水蒸気や熱風が吹き出す様子を1周約10分の遊歩道から眺めることができる。日没から21時30分までフットライトがともされるので、幻想的な夜間散策も楽しめる。
地獄谷は登別温泉の原泉で、温泉宿にここから供給されていることが多い。他にも約30カ所の源泉があるが、ツタラ火山の爆裂火口跡にできた周囲1キロメートルの大湯沼もその一つ。大湯沼から流れ出す硫黄泉の川に木造のベンチが設置されており、北海道の大自然を満喫しながら足湯を楽しむことができる。
札幌から登別温泉へのアクセス
自動車:道央自動車道「札幌北IC」から「登別東IC」まで約1時間20分。ICから温泉街まで6キロメートル。
鉄道:札幌から登別へは、JR千歳線・室蘭本線特急で約1時間10分。
バス:札幌駅バスターミナルから登別温泉へは、道南バス「高速おんせん号」が運行。所要時間1時間40分。
公式ホームページ: 登別観光コンベンション協会
(バナー写真:登別温泉の地獄谷 PIXTA)