東北に春の到来を告げる桜の名所【宮城・山形・福島編】
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白石川堤一目千本桜:宮城県大河原町、柴田町
例年の見頃:4月上旬~中旬
宮城県大河原町から柴田町にかけて流れる白石川。毎年4月上旬になると、8.5キロ続く川堤沿いに1200本ものソメイヨシノが開花し、残雪の蔵王(ざおう)連峰を背景に美しく雄大な桜並木となる。「日本さくら名所100選」にも選定された見事な光景は「白石川堤一目千本桜(しろいしがわづつみひとめせんぼんざくら)」と名付けられ、大勢の見物客が来訪する県内屈指の桜名所だ。
開花時期には「おおがわら桜まつり」が開催され、会場の白石川公園から韮神堰(にらがみぜき)手前までの往復2.3キロを屋形船が運航する。爽やかな春のそよ風を感じながら、船上で優雅に桜を観賞するのもよいだろう。
川沿いの土手にはかれんなスイセンも開花。鮮やかな黄色の花が、桜のトンネルを一層華やかなものにしてくれる。
烏帽子山公園:山形県南陽市
例年の見頃:4月中旬~下旬
開湯920年の歴史を誇る赤湯温泉で、花見の名所として知られるのが「烏帽子山公園」。明治時代前期、温泉街で火災や疫病が続いたため、街の復興を願って住民有志が公園に桜を植栽したという。現在は25種類、約1000本の桜が咲き、「日本さくら名所100選」にも選ばれ、開花時期には県内外からの花見客でにぎわう。
烏帽子山公園は日本有数のエドヒガンの群生地で、それに加えてシダレザクラやソメイヨシノなども植えられている。山一面をピンク色で覆うように咲く様は、息をのむ美しさだ。
見頃には「赤湯温泉桜まつり」を開催。伝統芸能などが披露され、夕方からはライトアップを実施する。柔らかな明かりで浮かび上がる桜の花が、幻想的な光景をつくり上げると評判だ。
観音寺川:福島県猪苗代町
例年の見頃:4月下旬~5月上旬
穏やかな流れの「観音寺(かんのんじ)川」両岸には、1キロにわたって約200本のソメイヨシノの桜並木が続く。手を入れず自然のままの緑の土手をのんびりと散歩しながら、川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を澄まして春を満喫することができる福島県内きっての桜の名所である。
例年、満開時期には「観音寺川 桜まつり」が開催される。桜並木のライトアップでは、昼間ののどかな景色から表情が一転し、幻想的な雰囲気となる。特に虹色のLEDで彩られたポイントは、インスタ映えすると人気だ。地元グルメを提供する露店なども並ぶので、ビールや食べ物を片手に夜桜見物を楽しもう。
取材・文=シュープレス
(バナー写真:蔵王連峰を背景に咲き誇る白石川堤一目千本桜 写真提供・大河原町商工観光課)