【日本100名城®】沖縄県・中城城(世界遺産)
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旅 歴史
中城(なかぐすく)城は、14世紀中ごろに築かれた琉球王国の代表的なグスクの1つ。標高150~170メートルの石灰岩丘陵上に立地する山城で、大きな石を積み上げた石垣は圧巻。
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沖縄県・中城城(世界遺産)
- 築城年:14世紀中ごろ
- 初代城主:先中城按司(さちなかぐすくあじ)
- 主な見どころ:三の郭(くるわ)、カンジャーガマ(鍛冶屋跡)、西の郭などの石垣
- 料金:400円(大人)
- 所在地:沖縄県北中城村大城
- 公式HPなど:中城城跡
米国のペリー提督が絶賛した石垣の城
中城城は、標高150~170メートルの石灰岩丘陵上に立地する山城で、自然の岩石と地形的条件を巧みに生かした美しい曲線で構成されている。正確な築城年代は不明だが、琉球王国時代の「按司(あじ)」と呼ばれる領主的豪族層の一人であった先中城按司が14世紀中ごろに築いたと言われている。15世紀以降は、琉球王府の直轄地となり、この地域の行政の中心となった。19世紀には、日本に開国を促したことで知られる米国のペリー提督が沖縄に立ち寄った際に中城城の測量調査を行った記録が残っている。ペリーは「要塞の資材は石灰岩であり、その石造建築物は称賛すべき構造のものであった」と中城城を絶賛していた。
中城城は第2次世界大戦の戦禍による被害は比較的小さく、グスクの中で最も原形をとどめており、琉球王国の築城技術や歴史などを知る上で高く評価されている。2000年には、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産の1つとして世界遺産に登録された。
沖縄県の城
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バナー写真:中城城三の郭(PIXTA)