【日本100名城®】沖縄県・今帰仁城(世界遺産)
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旅 歴史
今帰仁城(なきじんぐすく)は、琉球王国の成立前の13世紀、沖縄本島の北部を治めていた北山(ほくざん)王の城として築かれた。標高100メートルの高台に数百メートルに及ぶ城壁が残っている。
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沖縄県・今帰仁城(世界遺産)
- 築城年:13世紀末ごろ
- 初代城主:不明
- 主な見どころ:外郭(がいかく)、平郎門、大隅(うーしみ)など
- 料金:観覧料600円(大人)
- 所在地:沖縄県今帰仁村今泊4874
- 公式HPなど:世界遺産・今帰仁城跡
琉球王国成立以前の面影を残した石垣の城
14世紀に琉球王国が成立する以前の沖縄本島は、3つの王国に分かれていた。今帰仁城は、そのうち北部地域を治めていた北山王の居城として築かれたといわれるが、正確な年代や築城者などは不明。中山王の尚巴志(しょう・はし)が、北山王を滅ぼして琉球王国を統一した後は、北部地域を管理する監守(かんしゅ)の居城となった。1609年に、薩摩軍の琉球侵攻により城は炎上、1665年に最後の監守も引き上げて城としての機能を失った。その後は、神を拝む聖域である拝所(うがんじゅ)となり、精神的よりどころとして多くの参拝者が訪れている。
2メートル前後の比較的低い石垣が数百メートル蛇行して続く「外郭」、兵馬を訓練した場所と伝えられる高い石垣に囲まれた「大隅」などの風景は、中国の「万里の長城」にも似た雰囲気がある。また、日本一早く咲く桜であるカンヒザクラの名所としても知られる。2000年には、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産の1つとして世界遺産に登録された。城跡に隣接する「今帰仁村グスク交流センター」では、チケット販売のほか、世界遺産や今帰仁城跡を解説する映像を公開している。
沖縄県の城
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バナー写真:今帰仁城跡 大隅の石垣(PIXTA)