【日本100名城®】熊本県・熊本城
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旅 歴史
熊本城は、豊臣秀吉の下で活躍した武将の加藤清正が築いた美しさと強さを兼ね備えた名城。2016年の熊本地震で被災したが、21年4月に天守の復旧工事が終わり、内部の特別公開が始まっている。
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熊本県・熊本城
- 築城年:1607年
- 初代城主:加藤清正(かとう・きよまさ)
- 主な見どころ:大天守、小天守、宇土櫓(うとやぐら)など
- 料金:特別公開入園料800円(高校生以上)
- 所在地:熊本市中央区本丸1-1
- 公式HPなど:熊本城
熊本地震による被災から復活した名城
熊本城は、豊臣秀吉の下で活躍した武将の加藤清正が築いた日本を代表する名城。大天守と小天守、第3の天守と呼ばれる宇土櫓をはじめとして、城の周囲を取り囲む櫓は築城当時の面影を今に伝えており、国の重要文化財に指定されている。熊本城は石垣の美しさでも有名。石垣は、攻め手が登れないように上にいくほど傾斜が急になっている。また、角度の違う石垣が並んでいる様子は「二様の石垣」と呼ばれ、フォトスポットとしても人気だ。
築城から約270年後に起きた西南戦争で、熊本城は初めて戦場となる。当時、明治政府の陸軍基地が置かれていた城は約3500人が防御に残っていただけだったが、50日間の籠城戦を耐え抜き、薩摩軍1万3000人の攻撃を退けた。この戦いで天守と本丸御殿が焼失したが、17世紀初めに築かれた城が、19世紀の近代戦にも通用したことで、熊本城が難攻不落の名城であることが実証された。その後、大小の天守は1960年に鉄筋コンクリート造りで再建された。
2016年の熊本地震では、天守の鯱(しゃちほこ)瓦の落下や石垣の崩落などの、城内のさまざまな場所が被災した。現在は地震に備えた最新技術と伝統技法を融合させ、震災復興のシンボルとしての復旧作業が進む。天守の復旧工事は2021年4月に完成、内部の特別公開が始まっている。
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バナー写真:熊本城天守閣(PIXTA)