ニッポンの城

【日本100名城®】高知県・高知城

歴史

高知城は、現存12天守の1つが残っているだけでなく、本丸御殿、西多聞櫓(やぐら)、追手門など本丸の建造物群がほぼ完全な形で残されている日本唯一の城。城内の建築物15棟が国の重要文化財に指定されている。

高知県・高知城

  • 築城年:1601年
  • 初代城主:山内一豊(やまのうち・かずとよ)
  • 主な見どころ:天守、懐徳館(かいとくかん、本丸御殿)、納戸蔵(なんどぐら)など重要文化財15棟
  • 料金:高知城天守・懐徳館・東多門・廊下門の利用料420円(18歳以上)
  • 所在地:高知市丸ノ内1丁目2番1号
  • 公式HPなど:高知城

本丸の建造物群がほぼ完全な形で現存する唯一の城

関ケ原の戦いで功績を挙げた武将の山内一豊が、1601年に土佐一国(現在の高知県)の領主となって、新しい居城として築いたのが高知城。1727年に、城下町の火災により、城郭内の建物のほとんどが焼失したが、1753年までに全て再建。その後、現在に至るまで、「南海道随一の名城」と呼ばれる姿を保ち続けている。天守と御殿の双方が現存しているのは全国で高知城のみ。城内の建築物のうち、15城が重要文化財に指定されており、見どころ満載だ。

保存状態のよい高知城の城主だった山内家は、貴重な文書や大名道具などの史料も数多く残しており、山内家伝来の史料約6万7000点が、城に隣接する高知城歴史博物館に収蔵されている。中でも代々の当主の変わり兜(かぶと)のコレクションは人気。動物や昆虫を模したものから、西洋の帽子の形や、植毛してかつらのようになった兜まである。

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バナー写真:ライトアップされた高知城天守閣と追手門(PIXTA)

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