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【日本100名城®】香川県・丸亀城

歴史

丸亀城の天守は、国の重要文化財に指定されている現存12天守の1つ。天守はもちろん、石垣造りの技術が最高水準に達した時代の高石垣も有名で、「石垣の名城」と呼ばれている。

香川県・丸亀城

  • 築城年:1597年、1660年
  • 初代城主:生駒親正(いこま・ちかまさ)、京極高和(きょうごく・たかかず)
  • 主な見どころ:天守、大手一の門・二の門(重要文化財)、三の丸の石垣など
  • 料金:天守観覧料400円(大人)(2024年4月時点)
  • 所在地:香川県丸亀市一番丁
  • 公式HPなど:丸亀城    香川県観光協会 丸亀城

技術が最高水準に達した時代の石垣が残る「石垣の名城」

丸亀城の天守は、現存12天守の1つで、国の重要文化財に指定されている。豊臣秀吉に仕えていた武将で讃岐国(現在の香川県)の領主となった生駒親正が、その子の一正(かずまさ)と共に1597年に築城した。しかし、徳川幕府の一国一城令により、生駒氏が高松城を本城としたため、丸亀城は一度は廃城とされた。その後、幕府が生駒氏から領地を没収して讃岐国を二分。西半分の領主となった山崎家治(やまざき・いえはる)が廃城となっていた丸亀城の改修を始めたものの、今度は山崎氏が断絶。1660年、次の領主となった京極高和の時代に丸亀城はようやく完成することになった。

城主の交代が続いたことなどから、他の現存天守を持つ城に比べて数十年遅れて完成した丸亀城では、最高水準に達した技術で組み上げられた石垣を見ることができる。特に三の丸の瀬戸内海側は、直方体の石材の長辺と短辺を交互に組み合わせて積む算木積みと呼ばれる方法で造られた高さ20メートル以上の高石垣が連なっている。多くの石垣の上に建つ天守は、高さ約15メートル、三重三階の造りで、唐破風(からはふ)や千鳥破風などが巧みに配置されている。

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バナー写真:丸亀城(PIXTA)

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