【日本100名城®】岡山県・備中松山城
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旅 歴史
17世紀以前の山城で、現在まで唯一残っている備中松山城。秋から冬にかけて城の周囲に雲海が発生することから「天空の山城」として人気が高まっている。
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岡山県・備中松山城
- 築城年:1240年
- 初代城主:秋庭重信(あきば・しげのぶ)
- 主な見どころ:天守、二重櫓(やぐら、国指定重要文化財)、本丸東御門(復元)など
- 料金:天守への入場料500円(大人)
- 所在地:岡山県高梁市内山下1
- 公式HPなど:天空の山城 備中松山城
17世紀の姿を現在に伝える「天空の山城」
備中松山城は標高480メートルの臥牛山(がぎゅうざん)の上に築かれた山城だ。山の名前は牛が草の上に伏せたような形に由来している。初めてこの山に砦(とりで)を築いたのは1240年に地頭となった秋葉重信とされ、16世紀までに山の周囲に築かれた砦は21にまで増えたという。
1600年の関ケ原の戦いの後、備中松山城は徳川氏の支配下に入った。徳川幕府に命じられて1642年に城主になった水谷勝隆(みずのや・かつたか)が城の大規模な改修に着手。この時に造られた天守、二重櫓、三平櫓東土塀は現在まで残り、国の重要文化財に指定されている。
1693年、跡継ぎがいないことから水谷家は3代で断絶し、備中松山城は赤穂藩の浅野家に預けられた。浅野家が城代として派遣したのが「忠臣蔵」で知られる大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)。大石が1年間城代を勤めて赤穂に戻ると、今度は浅野家が断絶してしまう。
近年、城の周囲に雲海が発生する様子がSNSなどで知られて「天空の山城」として人気が高まり、臥牛山とは別の山に雲海展望台も整備された。
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岡山県の城
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バナー写真:備中松山城(PIXTA)