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【日本100名城®】兵庫県・竹田城

歴史

竹田城は、標高354メートルの古城山に築かれた山城で、17世紀以前の城の石垣がそのまま残るものとしては全国屈指の規模を誇る。また、秋の晴れた朝の霧に囲まれた竹田城の様子は「天空の城」として人気になっている。

兵庫県・竹田城

  • 築城年:1443年
  • 初代城主:山名宗全(やまな・そうぜん)
  • 主な見どころ:天守台、大手口、南千畳などの石垣
  • 料金:500円(高校生以上)
  • 所在地:兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169
  • 公式HPなど:竹田城跡公式ホームページ

全国屈指の規模の石垣が雲海に浮かぶ「天空の城」

竹田城は、応仁(おうにん)の乱(1467-1477)の西軍総大将として知られる武将の山名宗全が1443年に築城したといわれる。16世紀の戦国時代には、織田氏と毛利氏が激しく奪い合ったが、豊臣秀吉の弟の秀長(ひでなが)がこの城を攻略、その後は豊臣方の武将が次々に城主を務めた。1600年の関ケ原の戦い当時の城主、赤松広秀(あかまつ・ひろひで)は、西軍から参戦して敗北、その後の鳥取城攻めにも失敗して自害した。城主を失った竹田城は廃城となり、広秀が整備した石垣だけが残されて現在に至る。

竹田城が築かれた古城山の形が虎が伏せたような姿に見えることから、「虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)」の別名を持つ。天守台を中心とした城は東西に約100メートル、南北に約400メートルの広さで、17世紀以前の城の石垣がそのまま残るものとしては全国屈指の規模を誇る。また、この地域は、秋のよく晴れた朝に濃い霧が発生することがあり、霧に囲まれた竹田城が雲海に浮かぶように見える姿から「天空の城」と呼ばれるようになった。

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バナー写真:竹田城の雲海(PIXTA)

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