【日本100名城®】京都府・二条城(世界遺産)
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旅 歴史
二条城は、徳川家康が1603年、京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所とするために築城した。天皇を招くために絢爛(けんらん)豪華な装飾が施された二の丸御殿は国宝であり、世界遺産にも指定された京都を代表する歴史的な建築だ。
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京都府・二条城(世界遺産)
- 築城年:1603年
- 初代城主:徳川家康(とくがわ・いえやす)
- 主な見どころ:二の丸御殿(国宝)、本丸御殿、東大手門、東南隅櫓(すみやぐら)、唐門(以上、重要文化財)
- 料金:入城料1300円(一般)
- 所在地:京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
- 公式HPなど:二条城 世界遺産・元離宮二条城
徳川将軍家が築いた絢爛豪華な空間
二条城は、征夷大将軍となった徳川家康が1603年、天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所とするため築城した。1626年に後水尾天皇(ごみずのおてんのう)を二条城に迎えることになり、大規模な改修が行われた。壮麗な城に天皇を迎えることで、徳川幕府の支配が安定したものであることを、広く世に知らせることが目的だったという。
このときの改修で、二の丸御殿は、絵師の狩野探幽(かのう・たんゆう)の障壁画をはじめ、多彩な欄間彫刻や飾り金具によって装飾され、将軍の御殿にふさわしい絢爛豪華な空間となった。二条城の天守は落雷で焼失したが、6棟の建物からなる二の丸御殿は健在で、江戸初期に完成した日本の住宅様式である書院造りの代表例として国宝に指定されている。城郭御殿は二条城のほか、埼玉県・川越城、静岡県・掛川城、高知県・高知城にも現存しているが、国宝に指定されているのは二条城だけだ。
初代将軍の家康が幕府の権威の象徴とした二条城は、1867年に15代将軍慶喜(よしのぶ)が大政奉還を行い、幕府の歴史を閉じた場所でもある。1994年には、「古都京都の文化財」の構成資産として世界遺産に登録された。
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バナー写真:二条城 東南隅櫓(PIXTA)