【日本100名城®】福井県・一乗谷城
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旅 歴史
一乗谷城は、16~17世紀に越前国(現在の福井県)を治めた朝倉氏の居城。1960年代から続く発掘調査により、京都から貴族や僧侶が多く訪れて北陸の小京都と呼ばれた城下町の様子が明らかになってきた。
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福井県・一乗谷城
- 築城年:15世紀後半
- 初代城主:朝倉孝景(あさくら・たかかげ)
- 主な見どころ:朝倉館跡(やかたあと)庭園、諏訪館跡(すわやかたあと)庭園、湯殿跡(ゆどのあと)庭園、復原町並など
- 料金:無料、復原町並は入園料330円(大人)
- 所在地:福井市城戸ノ内町
- 公式HPなど:特別史跡 一乗谷朝倉氏遺跡
都の雅な文化の影響を受けた北陸の小京都
朝倉孝景は1467年の応仁の乱での活躍をきっかけに越前国を平定し、一乗谷に城を築いたといわれている。その後の約100年間、この地を支配するとともに、室町幕府で重要な地位を占める大名となった。5代城主の義景(よしかげ)は、室町幕府の最後の将軍となる足利義昭を保護したことから織田信長と対立、織田勢の攻撃により一乗谷城と城下町は焼失した。
朝倉氏は、京都や奈良の貴族・僧侶ら文化人を招いて積極的に都の文化を取り入れたことから、一乗谷は北陸の小京都と呼ばれ、城下町も大きく発展した。発掘調査を基に当時の武家屋敷や町家を再現した地域は「復原町並」として有料で公開されている。また、義景の館に残る館跡庭園(やかたあとていえん)、義景の妻の館にあった諏訪館跡庭園(すわやかたあとていえん)などに見られる石組は、京文化の影響を感じさせ、国の特別名勝に指定されている。また、金製の装飾具や、ガラス容器、将棋の駒など当時の文化を伝える出土品も多く、2343点が国の重要文化財に指定された。
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バナー写真: 一乗谷朝倉氏遺跡・唐門(PIXTA)