【日本100名城®】福井県・丸岡城
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旅 歴史
丸岡城の天守は、重要文化財の現存12天守の1つ。豪雪に耐えるための石瓦や、古い様式の野づら積みの石垣など、他にはない個性が光る名城として知られている。
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福井県・丸岡城
- 築城年:1576年、寛永年間(1624~1644年)
- 初代城主:柴田勝豊(しばた・かつとよ)、本多成重(ほんだ・なりしげ)
- 主な見どころ:天守(重要文化財)、天守台石垣、石瓦など
- 料金:入城料450円
- 所在地:福井県坂井市丸岡町霞町1-59
- 公式HPなど:丸岡城公式サイト
古風な様式を残した北陸唯一の現存天守
丸岡城の天守は、現存12天守の1つで、国の重要文化財に指定されている。一乗谷城の朝倉氏を滅ぼして越前国(現在の福井県)の支配者となった織田信長が、1576年に配下の武将、柴田勝家(しばた・かついえ)に築城を命じた。実際には勝家の甥(おい)の勝豊が城造りを担当している。大きな入母屋破風(いりもやはふ)を持つ2層3階の独立式望楼型天守は、16世紀の戦国時代の城に多い様式で、天守を支える石垣も、すき間が多く水はけが良い「野づら積み」という古い方式。こうしたことから、丸岡城は現存する最古の天守といわれていたが、近年の調査で、福井藩の家老だった本多成重が独立して、丸岡藩の藩主となった江戸時代の寛永年間(1624~1644年)に建てられたことが判明した。
城のある坂井市周辺は、降雪量が多く、一般的な土瓦では凍結する恐れがあるため、屋根に石瓦が使用されている。1枚20~60キログラムの瓦が約6000枚あり、屋根全体の重さは120トンにも及ぶという。
また、1948年の福井地震の際に、丸岡城では天守が倒壊するなど大きな被害を受けた。しかし、市民の強い要望で、部材を70%再利用して組み直して修復再建に取り組み、17世紀の姿を取り戻した。現在、天守内部は公開されているが、階段が急なので注意が必要。1階から2階に上る階段が65度、2階から3階部分が67度で段差も大きく、実際に見るとほぼ垂直の壁を登るような感覚になる。
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バナー写真:丸岡城(PIXTA)