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【日本100名城®】新潟県・新発田城

歴史

新発田城の見どころは、実質的な天守として建てられた三階櫓(やぐら)。T字型屋根の3つの先端部分に3匹の鯱(しゃち)が飾られているのは、日本では新発田城だけだ。

新潟県・新発田城

  • 築城年:1598年
  • 初代城主:溝口秀勝(みぞぐち・ひでかつ)
  • 主な見どころ:表門、旧二ノ丸隅櫓(すみやぐら)=以上、重要文化財、三階櫓(復元)など
  • 料金:無料
  • 所在地:新潟県新発田市大手町6丁目
  • 公式HPなど:施設案内 新発田城(新発田市)

3匹の鯱が飾られた日本で唯一の屋根

1598年、豊臣秀吉の命により、越後(現在の新潟県)を治めていた上杉氏が会津に領地替えとなり、代わって越後に配置された武将の一人、溝口秀勝がその居城として築いたのが新発田城。かつて上杉氏に仕えていた新発田氏が拠点としていた土地だったが、秀吉の下で築城の経験のあった秀勝は、湿地に囲まれて防御しやすいことから、この地に城を築いたという。周囲の湿地には菖蒲(あやめ)が数多く咲いていたことから、新発田城には菖蒲城という別名もある。

新発田城に天守はないが、三階櫓が実質的な天守の役割を果たしていたという。明治政府による廃城令で1874年に取り壊されたものの、2004年に古来の工法で復元された。上から見ると屋根がT字型になっており、それぞれの先端に3匹の鯱が飾られている。日本で唯一の特殊な屋根の形が採用された理由は明らかになっていない。現在、三階櫓は自衛隊の敷地内にあるため、内部には入れないが、特徴的な外観は必見。また、19世紀以前の建物としては表門と旧二ノ丸隅櫓が現存しており、国の重要文化財に指定されている。

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バナー写真:新発田城 三階櫓(PIXTA)

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