【日本100名城®】長野県・松本城(国宝)
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旅 歴史
松本城は国宝5城の1つ。16世紀に築かれた5重6階の天守は、松本城でしか見られない貴重な文化財だ。各階の壁面は、上部が白しっくい、下部が黒漆塗りで白黒のコントラストが美しい。
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長野県・松本城(国宝)
- 築城年:1593~94年
- 初代城主:石川数正(いしかわ・かずまさ)、康長(やすなが)
- 主な見どころ:大天守、乾(いぬい)小天守、渡櫓(やぐら)、月見櫓(以上国宝)など
- 料金:観覧料700円(大人)
- 所在地:長野県松本市丸の内4番1号
- 公式HPなど:国宝松本城
現存12天守唯一の平城
日本国内で現代まで残る天守は12、うち国宝指定は5つ、さらに5重の天守を持つのは、松本城と姫路城だけだ。しかも松本城は16世紀中の築城で、17世紀に入ってから築かれた姫路城より古く、日本を代表する名城といえる。天守の壁は、各階ごとに上部が白しっくい、下部が黒漆塗りの下見板で覆われており、日中は黒い部分が目立つが、ライトアップされた夜間は白い部分が光って表情が変わる。
松本城の築城以前、この地を支配していた武田氏の居城は深志城といった。武田氏が織田信長に滅ぼされた後、地名が松本に改められ、豊臣秀吉の命を受けた武将の石川数正が息子の康長と松本城を完成させる。数正は元々徳川家康の家臣だったが、家康を裏切って秀吉の下に走ったことが知られている。数正が亡くなった後、息子の康長は徳川方に戻ったが、1613年には領地を没収され、石川家は断絶する。その後は徳川家の重臣が代々城主を務めた。
松本城は現存12天守の中では、唯一平地に建つ平城。天守の入り口まで坂道も長い階段もないので気軽に行けるが、天守内部は上に行くほど階段が急になるので注意が必要。
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バナー写真:松本城(PIXTA)