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【日本100名城®】山梨県・武田氏館(武田神社)

歴史

武田氏館は、戦国時代を代表する武将、武田信玄(たけだ・しんげん)の居館で、当時は「躑躅が崎館」(つつじがさきのやかた)と呼ばれた。信玄の父、信虎(のぶとら)が築き、甲斐国(現在の山梨県)を治める本拠地とした。

山梨県・武田氏館(武田神社)

  • 築城年:1519年
  • 初代城主:武田信虎(たけだ・のぶとら)
  • 主な見どころ:桝形虎口、土塁、堀など
  • 料金:甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)300円(一般)
  • 所在地:甲府市古府中町2611
  • 公式HPなど:武田神社

武田氏3代の居館

武田氏館跡は、1519年に武田信玄の父、信虎が築いた武田氏の居館。館が築かれた相川扇状地は、三方を山に囲まれ、東西を川に挟まれた天然の要害で「躑躅が崎」の名で知られていた。初期は主郭のみだったが、2代目の信玄、3代目の勝頼(かつより)の時代にそれぞれ増設され、全国最大級の大名の居館となった。1581年に勝頼が本拠地を韮崎の新府(しんぷ)に移して、館は廃棄されるが、翌1582年に勝頼が織田氏に敗れてなくなると、その後、権力を掌握した織田・豊臣・徳川の各氏は再び甲府を統治の拠点として館を利用した。17世紀以降、徳川幕府が近くに甲府城を築いたため、館は廃城となった。館の跡地の一部は開墾されて農地として利用されていたが、1919年に武田信玄をまつる武田神社が建立された。また、武田神社に隣接する「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」では、武田氏館跡に関わる歴史や史跡の見どころも紹介されている。

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バナー写真:武田神社(PIXTA)

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