【日本100名城®】東京都・八王子城
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旅 歴史
八王子城は小田原北条氏の支城としては最大級の規模を誇った関東地方屈指の山城だ。1590年、豊臣秀吉の軍勢によって激戦の末に落城したことが小田原城の開城につながり、秀吉の天下統一が実現したといわれている。
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東京都・八王子城
- 築城年:1584年ごろ
- 初代城主:北条氏照(ほうじょう・うじてる)
- 主な見どころ:御主殿跡、石垣、虎口(こぐち)など
- 料金:無料
- 所在地:東京都八王子市元八王子町3-2715-2(管理棟)
- 公式HPなど:八王子城跡(八王子市公式ホームページ)
豊臣秀吉の攻撃の前に落城した悲劇の城
八王子城を建てた北条氏照は、急峻(きゅうしゅん)な地形を利用した壮大な城郭を構想していたといわれるが、完成する前に天下統一を目指す豊臣秀吉の攻撃を受けて落城した。八王子城が豊臣勢の大軍の攻撃を受けたとき、氏照は本家の小田原城での籠城戦に参加していた。八王子城に残っていたのは農民や女性が多く、城はわずか1日で落城した。八王子城の女性たちは自刃して城内の滝に身を投げたという悲劇が伝えられている。この八王子城の落城の知らせが決め手となって小田原城も開城、氏照は切腹した。
当時の建物などは残っていないが、石畳や石垣などから戦国時代の山城の様子がよく分かる。麓に近い城主の生活の場だった御主殿跡や虎口などは、当時の石をそのまま利用して復元されているほか、城の麓に見学者向けに八王子城の歴史や全体像などを解説するガイダンス施設もある。山頂近くの本丸跡まで登るにはハイキング装備が必要だ。
東京都の城
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バナー写真: 八王子城の御主殿跡(PIXTA)