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【日本100名城®】埼玉県・川越城

歴史

徳川幕府が江戸の北の守りとして重視した川越城は、3代将軍徳川家光(とくがわ・いえみつ)の重臣・松平信綱(まつだいら・のぶつな)が現在の形に整備。「小江戸」と呼ばれる川越の街並みの基礎を築いた。

埼玉県・川越城

  • 築城年:1457年
  • 初代城主:太田道真(おおた・どうしん)・道灌(どうかん)
  • 主な見どころ:本丸御殿
  • 料金:入館料100円(一般)
  • 所在地:埼玉県川越市郭町2丁目13番地1
  • 公式HPなど:川越城本丸御殿(川越市)

徳川幕府の重臣が整備した小江戸の名城

川越城は、1457年に江戸城を最初に築城した太田道灌とその父の道真が上杉氏の命で築いたといわれる。川越は関東の交通の要衝にあり、上杉氏が当時対立していた足利氏に対抗するために川越に拠点が必要だったという。その後、16世紀の戦国時代は多くの武将がこの城を巡って争ったが、17世紀以降は徳川幕府が江戸の北の守りとして、城主には、次々に幕府の重臣を任命した。

1639年、当時の将軍・家光の重臣だった松平信綱が大規模な改修に着手。3つの櫓(やぐら)と13の門を備える近世城郭の形が整った。信綱は城下町も拡張して、新河岸川や川越街道を整備して、現在の「小江戸」と呼ばれる川越の街並みを造った。

川越城に残る最も古い建物は、1848年に建てられた城主の居館である本丸御殿。玄関・大広間と移築復元された家老詰所が当時のまま残されている。現存する城郭御殿は、川越城のほか、静岡県・掛川城、京都府・二条城、高知県・高知城の全国で4カ所のみで、貴重な文化財となっている。

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バナー写真:川越城の本丸御殿(PIXTA)

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