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【日本100名城®】栃木県・足利氏館(鑁阿寺)

歴史

足利氏館は、室町幕府を開いた足利尊氏(あしかが・たかうじ)の先祖が本拠地の館として築いたのが始まりとされ、12~13世紀の武家館の様式を今に伝えている。館は後に、足利氏の氏寺「鑁阿寺(ばんなじ)」となった。

栃木県・足利氏館(鑁阿寺)

  • 築城年:12世紀ごろ
  • 初代城主:足利義兼(あしかが・よしかね)
  • 主な見どころ:本堂(国宝)、大銀杏(いちょう、天然記念物)、一切経堂(重要文化財)
  • 料金:無料
  • 所在地:足利市家富町2220
  • 公式HPなど:国宝・鑁阿寺

12世紀の面影を残した足利氏のふるさと

足利氏館としての築城年は定かではないが、足利氏の第2代当主である義兼が、1197年に館の敷地内にあった邸宅内に仏像を安置するお堂(持仏堂)を建てたといわれ、そこから現在の鑁阿寺へと発展していった。約4万平方メートルに及ぶ寺の敷地は、土塁と堀に囲まれており、かつて武家の住居だった様子が残っている。

鑁阿寺の本堂は、落雷で焼失した後、尊氏の父である貞氏(さだうじ)が再建したもので、国宝に指定されている。

足利氏館(鑁阿寺)の堀と土塁(PIXTA)
足利氏館(鑁阿寺)の堀と土塁(PIXTA)

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バナー写真:一般社団法人足利市観光協会提供

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