ニッポンの城

【日本100名城®】宮城県・仙台城

歴史

仙台城は戦国時代の奥州の覇者と呼ばれた伊達政宗(だて・まさむね)が築いた。徳川家康から警戒されないように天守は建設せずに壮麗な御殿が築かれたといわれている。その他の建物も1945年の空襲で全て焼失した。

宮城県・仙台城

  • 築城年:1600年
  • 初代城主:伊達政宗
  • 主な見どころ:本丸跡の石垣、伊達政宗公騎馬像など
  • 料金:入場無料(青葉城資料展示館770円)(2024年4月時点)
  • 所在地:仙台市青葉区川内1
  • 公式HPなど:青葉城本丸会館

奥州の覇者が築いた理想の城

仙台城は別名青葉城と呼ばれている。城が築かれた青葉山にちなんだもので、断崖や広瀬川の渓谷に囲まれた天然の要害だった。関ケ原の戦いで徳川方についた伊達政宗は、当時敵方に属していた上杉氏との戦いに備えてわずか2年で城を建設したという。一方で、徳川家康に敵意がないことを示すために天守は築かず、代わりに城の中心に「千畳敷」ともいわれる広大な大広間を造り、数多くの美術品で飾ったといわれる。また、政宗の死後に行政の機能を持つ二の丸御殿が築かれた。こうした御殿や門などの建築物は、第二次大戦中の空襲で全て焼失したが、石垣などに当時の面影を残している。

仙台城の石垣(PIXTA)
仙台城の石垣(PIXTA)

 城跡は現在、青葉山公園として整備され、本丸跡からは仙台市内、太平洋を一望でき、多くの観光客が訪れる。敷地内にある青葉城資料展示館では、コンピューターグラフィックスによる青葉城復元映像などが見られる。2022年5月現在、写真撮影スポットとして人気の伊達政宗公騎馬像は修復中。

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