【日本100名城®】北海道・松前城
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旅 歴史
松前城は、戦国時代に現在の北海道に渡って現地を治めた松前氏の居城。1849年に外国船への対応のために改築された最後の日本式城郭として知られている。天守から眺める津軽海峡は絶景。
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北海道・松前城
- 築城年:1606年
- 初代城主:松前慶広(まつまえ・よしひろ=松前藩初代藩主)
- 主な見どころ:本丸御門(重要文化財)、天守は外観復元天守
- 料金:松前城・松前城資料館360円
- 所在地:北海道松前町字松城144
- 公式HPなど:松前氏城跡福山城跡(まつまえの文化財)
最後の日本式城郭
松前城は、松前藩の初代藩主となった松前慶広が1606年に福山台地と呼ばれる高台に築いたため、福山城の別名を持つ。その後、江戸時代末期の1849年、日本近海に増加していた外国船に備えて津軽海峡の警備を強化することを目的に大規模な改修が行われ、3層の天守を中心に、櫓(やぐら)や城門を築き、海岸に近い三の丸には砲台7基を設置。最北端かつ最後の日本式城郭といわれる松前城の姿が整った。
この城が外国船との戦いの舞台になることはなかったが、1868年の戊辰戦争の戦場になり、蝦夷地(現在の北海道)で独立政権を目指す旧幕府軍からの攻撃を受け、わずか数時間で占領された。
1949年、近くの松前町役場の火災からの飛び火で、天守が焼失。火災の被害を免れた本丸御門は重要文化財に指定されている。また、天守は、町民の願いに応えるかたちで、1961年に資料館として再建。現在は、松前藩の歴史やアイヌ民族に関する豊富な資料が展示している。
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バナー写真:松前城(PIXTA)