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【日本100名城®】北海道・五稜郭

歴史

五稜郭は19世紀後半、鎖国から開国へと政策が転換する際に外国との貿易の窓口となった函館に築かれた日本初にして最大の西洋式城郭だ。旧幕府軍と新政府軍が戦った戊辰戦争(1868~69年)の最後の戦場として知られている。

北海道・五稜郭

戊辰戦争終焉の地

五稜郭は、星形に張り出した5つの稜堡(りょうほ)が特徴的な日本では珍しい西洋式の城郭で、国の特別史跡に指定されている。現在は公園として整備され、春は桜、秋は紅葉、冬は堀の周りを彩るイルミネーションが楽しめる観光地としても人気。隣接した五稜郭タワーから堀に囲まれた星形の城の全貌を見ることができる。

桜の名所としても人気の五稜郭公園
桜の名所としても人気の五稜郭公園

五稜郭築城は、箱館(現・函館)の港が外国船に開かれることをきっかけに計画された。設計を担当したのは西洋の築城術を学んだ武田斐三郎(たけだ・あやさぶろう)で、現地に来ていたフランス軍人から助言を受けながら、大砲などによる攻撃を想定して死角が少ないとされる星形の城を完成させた。

しかし、城の完成から4年後の1868年、江戸幕府と明治新政府の間で戊辰戦争が勃発。京都で始まった戦いは、旧幕府軍の敗走とともに戦場を北に移し、最後の戦場となった五稜郭で旧幕府軍が降伏するまで続いた。この戦いで亡くなった土方歳三(ひじかた・としぞう)の生涯は小説・映画・ドラマなどで有名で、彼の足跡をたどって多くの観光客が訪れている。

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