ニッポンの城

【日本100名城®】北海道・根室半島チャシ跡群

歴史

「チャシ」とは「柵囲い」を意味するアイヌ語で、根室半島北部のオホーツク海を望む崖の上に、アイヌ民族の城跡が点在している。チャシは戦闘で使われるだけでなく、見張りや祭祀(さいし)など多目的に活用されていたという。

北海道・根室半島チャシ跡群

  • 築城年:16~18世紀
  • 主な見どころ:ノツカマフ1号・2号チャシ跡、ヲンネモトチャシ跡
  • 料金:無料
  • 所在地:北海道根室市牧の内(ノツカマフ1号・2号チャシ跡)ほか
  • 公式HPなど:根室半島チャシ跡群(根室市観光協会)

戦闘から祭祀まで多目的に使われたアイヌの城

北海道内では約500のチャシ跡が確認され、根室市内にあるのは32。そのうち24カ所が国指定史跡に指定されている。また、日本100名城®の中では最北端に位置する。根室市内のチャシは16~18世紀に築かれたものといわれており、崖の上に半円形や方形の堀を巡らせた様式がよく見られる。この時代にアイヌ民族への支配を強めていた和人(アイヌ以外の日本人)との戦に備えて建設されたチャシもあるという。

現在は、ノツカマフ1号・2号チャシ跡とヲンネモトチャシ跡の2カ所が見学用に整備されている。ノツカマフ1号・2号チャシ跡は、ノツカマップ湾の岬にあり、1778年にロシア船が来航した日露外交交渉発祥の地でもある。

ノツカマフ1号・2号チャシ跡(提供・根室市歴史と自然の資料館)
ノツカマフ1号・2号チャシ跡(提供・根室市歴史と自然の資料館)

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バナー写真:ヲンネモトチャシ跡(提供・根室市歴史と自然の資料館)

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