Japan Timeline

Timeline for August 2014

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69回目の広島・長崎「原爆の日」と終戦記念日、沖縄・辺野古の海底掘削調査開始、広島の土砂災害など、2014年8月の日本の出来事を振り返る。

69回目の終戦記念日、閣僚の靖国参拝など

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12日からロシア軍が北方領土と千島列島で軍事演習を開始したことを受けて、外務省の武藤顕欧州局参事官がロシア大使館のジョスキー臨時代理大使を呼び「北方四島は日本固有の領土であり、到底受け入れられない」と厳重に抗議。ウクライナ情勢を巡って冷え込み始めた日ロ関係のさらなる悪化が懸念される。

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千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花する安倍首相。(写真提供=時事)

69回目の終戦記念日。政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれ、天皇、皇后両陛下、全国の遺族の代表など約4,700人が、戦没者約310万人の冥福を祈った。安倍晋三首相は式辞で「世界の恒久平和に、能(あた)うる限り貢献する」と述べたが、昨年に続き、アジア諸国に対する加害責任には言及しなかった。

新藤義孝総務相と古屋圭司国家公安委員長、稲田朋美行政改革相が靖国神社を参拝(※1)。安倍晋三首相は昨年に続き終戦の日の参拝を見送り、代理人を通じて私費で玉串料を奉納、千鳥ケ淵戦没者墓苑で献花した。閣僚の靖国参拝に対する中国、韓国の反応は、昨年に比べ抑制的だった。

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在シリア日本大使館が、シリア北部で日本人がイスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されたとの情報を入手。拘束されたのは千葉市の湯川遥菜(はるな)さん(42)とみられる日本人男性。湯川さんは今年1月に設立した民間軍事会社「ピーエムシー」の実績作りのためにシリアを訪れていた。シリア反体制派武装組織「イスラム戦線」がイスラム国との交渉にあたっているが、解放までには時間がかかる恐れがある。

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米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画を進める防衛省が、埋め立て予定地で海底ボーリング調査を開始。1996年に辺野古への移設計画が浮上してから、海底掘削調査が実施されるのは初めて。防衛省は11月中に調査を終え、2014年度中に埋め立てを始めたい考え。

(※1) ^ 古屋氏と稲田氏の肩書は、2014年9月3日発足の第2次安倍内閣成立以前のものです。

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