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訪日外国人3000万人突破 : 「2020年4000万人」の目標に向けて弾み

経済・ビジネス

2018年の訪日外国人客数が初めて3000万人を突破した。2020年の4000万人の目標に向けて弾みがついた。

2018年の訪日外国人客数が12月18日時点で初めて3000万人を突破し、関西国際空港で石井啓一国土交通相が出席して記念式典が開かれた。年末までには3100万人に達する見通しだ。

訪日客は、東日本大震災が発生した2011年に621万人まで落ち込んだものの、格安航空会社便の新規就航や、訪日旅行プロモーション効果でその後は右肩上がりに増加。13年の1000万人を突破から5年で3倍増となった。

18年の訪日客数は2月から6月までは前年比2桁増ペースで推移。しかし、6月18日の大阪北部地震、6月末~7月初旬にかけての西日本豪雨、9月6日の北海道地震と自然災害が相次いだことで、けん引役だった東アジアからの客足が鈍った。9月には前年同月比5.3%減の215万9600人と2013年1月以来、5年8カ月ぶりに前年比マイナスとなった。

その後、被災地の復旧が進むにつれて客数も回復傾向にある。1月~10月の累計で、ベトナム(33万人)、イタリア(12万9000人)、ロシア(7万9000人)、スペイン(10万4000人)の4市場は17年の年間客数を超え、過去最高を更新。一時的に落ち込んだ中国も10月には前年比プラスに転じている。

政府は東京五輪・パラリンピック開催の2020年に訪日観光客4000万人の目標を掲げている。

バナー写真 : 関西国際空港で開催された訪日客数3000万人到達のセレモニー(時事)

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