日本、国際特許出願件数3位に転落:企業別では三菱電機、ソニーがトップ10に入る
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国際特許出願件数、中国の勢いが止まらず、日本はついに3位転落!
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国連の専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)が公表した2017年の国際特許出願件数は、世界全体で前年比4.5%増の24万3500件で過去最高を記録した。国別では、米国が5万6624件で首位を守り、中国が4万8882件で前年の3位から2位に浮上。一方、日本は2003年から米国に次ぐ2位の座にあったが、4万8208件と僅差で3位に転落した。
中国はここ10年以上にわたって、毎年、出願件数を10%以上伸ばしており、技術立国として存在感を高めつつある。
国別の特許出願件数トップ10
国名 | 件数 | 前年比(%) | |
---|---|---|---|
1 | 米国 | 56624 | 0.1 |
2 | 中国 | 48882 | 13.4 |
3 | 日本 | 48208 | 6.6 |
4 | ドイツ | 18982 | 3.7 |
5 | 韓国 | 15763 | 1.3 |
6 | フランス | 8012 | ▲2.4 |
7 | 英国 | 5567 | 1.2 |
8 | スイス | 4491 | 2.8 |
9 | オランダ | 4431 | ▲5.2 |
10 | スウェーデン | 3981 | 7.0 |
World Intellectual Property Organization(WIPO)の公表データを基に編集部作成
企業別の出願件数では、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)が1位と2位だった。日本からトップ10入りしたのは、前年と同じく三菱電機とソニーの2社。トップ10のうちの7社を中国、日本、韓国企業が占め、イノベーションの中心が東アジアにあることをうかがわせる。
企業別の特許出願件数トップ10
順位 | 企業名 | 件数 |
---|---|---|
1(2) | 華為技術(中国) | 4024 |
2(1) | 中興通訊(中国) | 2965 |
3(7) | インテル(米国) | 2637 |
4(4) | 三菱電機(日本) | 2521 |
5(3) | クアルコム(米国) | 2163 |
6(5) | LG電子(韓国) | 1945 |
7(8) | 京東方科技集団(中国) | 1818 |
8(9) | サムスン電子(韓国) | 1757 |
9(10) | ソニー(日本) | 1735 |
10(11) | エリクソン(スウェーデン) | 1564 |
順位欄の()書きは前年順位
World Intellectual Property Organization(WIPO)の公表データを基に編集部作成
中国に押され気味の日本だが、企業別ランキングを50位まで広げると、15社がランク入りしている。11位以下の日本企業は以下の通り。()内は順位。
パナソニックIPマネジメント(15)、富士フイルム(19)、デンソー(20)、シャープ(21)、オリンパス(22)、日立製作所(23)、NEC(24)、村田製作所(29)、日立オートモーティブシステムズ(35)、コニカミノルタ(36)、オートネットワーク技術研究所(41)、NTN(46)、京セラ(47)
バナー写真 : PIXTA