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自民党総裁選に安倍氏、石破氏が立候補:2000年以降の総裁選一覧

政治・外交

自民党総裁選は現職の安倍晋三氏と総裁選3回目の挑戦となる石破茂氏の一騎打ちとなった。実質的に首相を決める選挙であるだけに、注目度が高い。

自由民主党の総裁選が2018年9月7日告示され、現職である安倍晋三首相と石破茂元幹事長が立候補した。党の総裁を選ぶ手続きであるため、選挙権を有するのは自民党の党員と党友のみだが、実質的に、次の首相を選ぶ選挙でもあるため、注目度は高い。投開票は20日。

自民党は1955年11月結党。56年4月に最初の総裁選を実施し、当時の首相だった鳩山一郎氏を初代総裁に選出した。投票による総裁選出はこれまでに26回あり、現職の安倍氏は第25代総裁。

安倍氏の祖父にあたる岸信介氏は1956年12月の総裁選に立候補。第1回投票でトップに立ったものの、決選投票で2位3位連合軍に敗退した。その後、57年3月と59年1月の総裁選では勝利した。

これまで、自民党総裁に選出されたものの、首相になれなかったのは、16代の河野洋平氏(細川護熙首相、羽田孜首相、村山富市首相任期に相当)と24代の谷垣禎一氏(民主党政権期間に相当)の2人だけだった。

2000年以降に実施された総裁選の概要を一覧表にまとめた。石破氏は今回で3回目の立候補。2012年9月の総裁選では、最初の投票では、地方票を集めた石破氏が安倍氏を50票以上引き離してトップに立ったが、国会議員のみの決戦投票で安倍氏が石破氏を破って総裁に就任した。その後、15年9月に総裁選告示があったが、立候補者が安倍氏1人だったために投票は行われず、今回6年ぶりの投票による選出となる。

財務省の文書改ざん問題など不祥事が相次いだ中で、2012年の第2次安倍内閣発足から5年9カ月に及ぶ政権の継続の是非が問われる。また、安倍氏が、秋の臨時国会への党改憲案提出の考えを示しているのに対し、石破氏は「丁寧に理解を求めるべき」と慎重だ。安倍氏、石破氏の一騎打ちのため、最初の投票で全てが決する。

総裁選実施年月 立候補者と票数 ☆が総裁
2001年4月 小泉純一郎    298☆
橋本龍太郎    155
麻生太郎    31
亀井静香(本選辞退)
2003年9月 小泉純一郎    399☆
亀井静香    139
藤井孝男    65
高村正彦    54
2006年9月 安倍晋三    464☆
麻生太郎    136
谷垣禎一    102
2007年9月 福田康夫    330☆
麻生太郎    197
2008年9月 麻生太郎    351☆
与謝野馨    66
小池百合子    46
石原伸晃    37
石破茂    25
2009年9月 谷垣禎一    300☆
河野太郎    144
西村康稔    54
2012年9月   *は決戦投票 安倍晋三    141→  * 108☆
石破茂    199→  *  89
石原伸晃    96
町村信孝    34
林芳正    27
2018年9月 安倍晋三    ?
石破茂    ?

自民党ウェブサイトを参考に編集部作成

9月20日の投開票後は以下のような手続きが想定されている。

バナー写真 : 時事

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