日本は女性医師が圧倒的に少ない!:OECDで最低レベル
社会
日本の女性医師の割合は2016年で21.1%。OECD諸国では最低だ。
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日本の女性医師は2016年時点で6万7493人。全医師に占める割合は21.1%となった。10%にも満たなかった1970年代からは大きく伸びたとはいえ、男女比はまだまだ大きい。
「OECD Health Statics 2015」によると、加盟国の女性医師比率は単純平均で44.8%、加重平均で39.3%。日本の女性比率の低さが際立っている。G7諸国では、英国47.2%、ドイツ44.5%、フランス43.6%、カナダ40.6%、イタリア39.8%で、6位の米国ですら34.1%と日本を10ポイント以上引き離している。
医師国家試験合格者の男女比率は概ね7:3で推移している。医師の男女比率とズレが生じているのは、医師登録後の男女の就業率に開きがあるためだ。日本では、いまだに、社会的な役割分業意識が強く、特に出産後は女性が家事育児の主たる役割を担わざるをえないケースが多い。厚生労働省の2016年の調査では、女性の病院常勤勤務医の28%が週60時間以上勤務(診療時間+診療外時間+当直待機時間)となっており、働きながら子育てすることが困難などの事情があると考えられる。
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