平均寿命、男女とも過去最高を更新
医療・健康 社会
2017年の日本人の平均寿命が男女ともに過去最高を更新した。17年に生まれた人が90歳まで生きる確率は男性25.8%、女性50.2%となっている。
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厚生労働省がまとめた2017年簡易生命表によると、日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳でいずれも過去最高を更新した。統計を取り始めた終戦直後の1947年の時点では、男性50.06歳、女性は53.96歳だったが、公衆衛生の向上や医療技術の革新に加え、健康意識の高まりもあり寿命は右肩上がりで伸びている。過去最高の更新は、男性が6年連続、女性は5年連続だった。
主な国・地域別の平均寿命
男性 | 女性 | |||
---|---|---|---|---|
1 | 香港 | 81.7 | 香港 | 87.66 |
2 | スイス | 81.5* | 日本 | 87.26 |
3 | 日本 | 81.09 | スペイン | 85.84* |
4 | ノルウェー | 80.91 | 韓国 | 85.4* |
5 | スウェーデン | 80.72 | フランス | 85.3 |
スイス | 85.3* |
厚生労働省の公表資料を基に編集部作成 *は2016年データ
2017年に生まれて、65歳まで生存する人の割合は男性が89.4%、女性は94.5%。90歳まで生存する人は男性25.8%、女性50.2%。中国の唐代の詩人・杜甫が詠んだ「人生七十古来稀なり」の一節から、70歳を「古希」として祝う習わしがあるが、だんだん「希」ではなくなってきている。
厚労省が別途、算出している「健康上の問題がなく、日常生活が制限されることなく送れる期間」を示す健康寿命は、女性は74.79歳、男性は72.14歳だった。高齢化が国の財政に大きな負担となる中で、平均寿命と健康寿命の開きをいかに埋めるかが今後の課題となる。