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「潜伏キリシタン」登録決定:日本22件目の世界遺産

文化

ユネスコは「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産への登録を決めた。これで日本国内の世界遺産は22件となった。

ひそかに信仰を継続した独特の文化的伝統

国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2018年6月30日、バーレーンのマナマで開催した世界遺産委員会で、日本が推薦した「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県、熊本県)の世界文化遺産への登録を決定した。

長崎・天草の構成資産は、国宝「大浦天主堂」(長崎市)、島原の乱でキリシタン農民らが立てこもった「原城跡」(南島原市)、漁村の生活に根差して信仰を実践した「崎津集落」(天草市)など12件。ユネスコの諮問機関は「(2世紀以上にわたる)禁教期にもかかわらず、ひそかに信仰を継続した潜伏キリシタンの独特の文化的伝統の証拠」と評価していた。

今回の登録で日本の世界文化遺産は18件となり、4件の自然遺産と合わせ、国内の世界遺産は合計22件となった。

世界全体では委員会開催前の時点で、1073件の世界遺産(うち文化遺産832件、自然遺産206件、複合遺産35件)が登録されている(条約締約国193カ国)。

※日本の世界遺産リスト最新版(2018年6月現在)はこちら

バナー写真:「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一部として、世界文化遺産に登録された「野崎島の集落」にある旧野首教会(長崎県小値賀町)、撮影=黒岩正和

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