小中学生の不登校は4年連続増の13万3683人:中学生は友人関係に悩む
社会
文部科学省の「問題行動・不登校等調査」によると、年間30日以上欠席した不登校の子どもは4年連続で増加。学年が高くになるにつれて、不登校の人数が多くなっている。
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文部科学省が2018年2月に公表した「児童生徒の問題行動・不登校等調査」によると、年間30日以上欠席した不登校の子どもは、全国の国公私立の小中学生合わせて前年度比6.1%増の13万3683人に上り、4年連続で増加した。うち小学生は同10.4%増の3万448人、中学生は4.9%増の10万3235人。小学生では全児童の1%、中学生では全生徒の4.1%が不登校となっている。
学年別にみると、小学校は6年生の9794人、中学校は3年生の3万9580人が最も多く、小学1年から中学3年までの9年間、一貫して学年が高くなるにつれて増える傾向がみられた。
不登校の要因は、小学生では「家庭に関わる状況」が53.3%と過半数を超える。「いじめ」は0.7%、「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が18.8%だった。中学生になると、「家庭」要因は28.9%に低下する一方で、「いじめ」0.5%、「いじめを除く友人関係」が27.2%となり、学校での人間関係がより大きなウエイトを占めるようになっている。
不登校児童生徒のうち「90日以上欠席」は、小学校は1万3736人、中学校は6万3706人。不登校児童生徒の半分以上が超長期の欠席となっている。
バナー写真 : PIXTA