パックご飯生産量、過去最高を更新 : 高齢者や単身者世帯に人気
社会
パックご飯の生産量が右肩上がりで増えている。炊飯の手間を掛けずに温めるだけで食べられる手軽さや、1食分ずつ小分けになっていることから、高齢者や単身世帯のニーズが高い。
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パックご飯の生産量が右肩上がりで増えている。2017年は18万8875トンとなり、2年連続で過去最高を更新。2000年の7万8507トンと比べて2.4倍となった。炊飯の手間を掛けずに温めるだけで食べられる手軽さや、1食分ずつ小分けになっていることから、高齢者や単身世帯のニーズが高い。
パックご飯は、レトルト米飯(主力はかゆ)とトレータイプのプラスチック容器に入った無菌包装米飯(主力は白米)の2種類があり、特に無菌包装米飯の伸びが大きい。
かつては、無菌包装米飯は非常食として購入するケースが多かった。しかし、電子レンジで温めるだけで炊きたてに近い食味・食感が楽しめることから、日常食として定着しつつあるようだ。5~10食分の大容量パックも人気で、買い置きしておけば防災対策にもなるとしてニーズが高まっている。
さらなる需要の伸びを見越して、メーカー各社は新工場の建設や製造ラインを増設するなど、増産に乗り出している。コメそのものの味を売りにしたブランド米や、玄米や雑穀入りなど健康意識の高まりに対応する商品も充実させている。
バナー写真 : pixta