第3次安倍・第3次改造内閣の顔ぶれ（2017年8月）

安倍政権は、学校法人「加計学園」の獣医学部新設計画を巡る疑惑や、稲田防衛相に関わる一連の問題などで内閣支持率が急落。今回の内閣改造には、“人心一新”により政権の求心力を維持し、支持率回復につなげたいとの狙いがある。

麻生、菅氏は留任、岸田氏は政調会長に

麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官らを留任させて政権の「骨格」を維持する一方、河野、野田両氏を入閣させることで“挙党一致のイメージ”や“人事の刷新感”を打ち出した。閣僚経験者を多数起用して“安定感”にも配慮。女性閣僚は2人（改造前は3人）となった。

自民党の役員人事では、二階俊博幹事長が留任。総務会長に竹下亘国会対策委員長、政調会長に岸田文雄外相兼防衛相、選挙対策委員長に塩谷立・元文科相をそれぞれ充てた。

閣僚名簿は次の通り

総理

安倍　晋三（あべ　しんぞう）

副総理、財務・金融

麻生　太郎（あそう　たろう）＝留任

総務

野田　聖子（のだ　せいこ）

法務

上川　陽子（かみかわ　ようこ）

外務

河野　太郎（こうの　たろう）

文部科学

林　芳正（はやし　よしまさ）

厚生労働

加藤　勝信（かとう　かつのぶ）

農林水産

斎藤　健（さいとう　けん）

経済産業

世耕　弘成（せこう　ひろしげ）＝留任

国土交通

石井 啓一（いしい　けいいち）＝留任、公明党

環境

中川　雅治（なかがわ　まさはる）

防衛

小野寺　五典（おのでら　いつのり）

官房

菅　義偉（すが　よしひで）＝留任

復興

吉野 正芳（よしの まさよし）＝留任

国家公安　防災

小此木　八郎（おこのぎ　はちろう）

沖縄・北方

江崎　鉄磨（えさき　てつま）

経済再生

茂木　敏充（もてぎ　としみつ）

1億総活躍　科学技術

松山　政司（まつやま　まさじ）

地方創生

梶山　弘志（かじやま　ひろし）

東京オリンピック・パラリンピック

鈴木　俊一（すずき　しゅんいち）