日本と台湾と月刊『な~るほど・ザ・台湾』の休刊

文化

台湾で発行の日本語によるフリーマガジン、月刊『な~るほど・ザ・台湾』(略称『なる台』)が今年の4月号で休刊となった。

『なる台』は、日本人の旅行者や在住者に向けて、観光やグルメ、ショッピングの他、ビジネス、社会、文化など、台湾に関する幅広い記事を掲載する情報誌だった。1987年4月の創刊で、以来30年以上の刊行である。

現地情報の発信で読者を獲得

創刊の年、台北にはまだ捷運(電車による市内交通網)はなく、台北101(101階ある台北のランドマークビル)ももちろん、インターネットもなかった。

旅行情報の主役はガイドブックだった。

そんな中、現地情報を発信する『なる台』は、旅行者や在住者の求めていた雑誌となったのである。

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